前楽天の斎藤隆投手(46)が、来季から米大リーグのパドレスでフロント入りすることが26日、明らかになった。来年度から、新たに「ベースボールオペレーションアドバイザー兼パシフィックリムアドバイザー」として契約。選手の育成や、チーム戦略などの球団経営に携わりながら、アドバイザーとして日本球界との連携も強化していく。

 現役を引退した昨年11月から約1年間、渡米してパドレスで無報酬のインターンシップ(職業体験)を敢行。同年12月のウインターミーティングや今年6月のドラフト会議など、数々の現場で学んできた。高い意欲に加え、日米両球界でプロ生活を送ってきた経験を評価され、インターン終了後に正式な球団入りが決まった。パドレスのベースボールアドバイザー職には、今季2月に就任した野茂英雄氏(48)らが在籍。引き続き米国で学びを続ける。

 ◆大リーグでフロント入りした日本選手 15年3月、元ヤンキース松井秀喜氏が同球団のGM特別アドバイザーに就任。大リーグを経験した日本選手では史上初のメジャーでのフロント入りとなり、傘下マイナーで巡回コーチとして若手の指導にあたった。今年2月には元ドジャース野茂英雄氏がパドレスの編成部門アドバイザーに就任。選手育成や環太平洋地域での事業展開に携わった。