初回にヤンキース田中将大投手(28)から満塁弾を放ったアストロズの8番アレックス・ブレグマン三塁手(23)はベンチに戻ると、自らのユニホームの胸にある「2」の文字に触って喜びをかみしめた。

 ニューメキシコでの少年時代からヤンキースのキャプテン、デレク・ジーターの大ファン。そのしぐさ、プレー、闘争心、すべてをまねしてきた。

 アストロズでも迷わずジーター氏と同じ背番2を選んだ。この日、行われた同氏の永久欠番セレモニーは、ベンチの最前列でしっかりと目に焼き付けた。

 そしてその後の試合で、本人の目の前で自身初となる満塁アーチ。これ以上の喜びはなかった。「最高だよ。本当に信じられない瞬間だった」と興奮を隠しきれなかった。