マリナーズで右肩炎症のため故障者リスト(DL)入りしている岩隈久志投手が19日、ワシントン州タコマで行われた傘下マイナーの3A、タコマでの試合に先発して2回を投げ、1本塁打を含む4安打4失点、2四球3三振と精彩を欠いた。

 14日に続いて2度目の調整登板だった岩隈は順調なら週末のアストロズ戦でメジャー復帰する予定だったが、先送りになる見通し。本人も「次では戻れない。自分の中でいいものをつくってから戻りたい」と、次回もマイナーでの登板で調整を行う考えを明かした。

 1回はスプリットが低めに決まり、2者連続三振の立ち上がりだったが、3番打者に右越えのソロ本塁打を許した。2回は制球が定まらず無死満塁となり、2点適時打などで3点を失った。

 球速も最速で85マイル(約137キロ)と球威を欠いた。70球前後で4回程度を予定していたが、49球で切り上げた。「(フォームが)いい感覚ではない。長いイニングを投げたかったが、できなかった」と表情を曇らせた。