日本ハム大谷翔平投手(23)が今オフにメジャー移籍する可能性は、ここ数日間でグッと低くなったと、米テレビ局CBSスポーツ電子版が5日(日本時間6日)に伝えた。

 メジャーでは現地時間2日に国外アマチュアFA選手との契約が解禁。すでにいくつかの大型契約が交わされ、大谷との契約時に使用できる金額は残されていないだろうとの見通しを示した。

 昨年12月に締結された新労使協定により、海外選手獲得に伴う契約金制限の適用年齢が23歳未満から25歳未満に引き上げられ、大谷も含まれることになった。該当する選手を獲得する場合、各球団が契約に使用できる金額は厳しく制限され、年俸や出来高など込みで年間約500万ドル(約5億5000万円)まで(各球団のドラフトでの優遇度によって475万ドル~575万ドルに分かれる)。

 同記事によると、解禁後に100万ドル(約1億1000万円)以上の契約を結んだ選手は22人。最高額はドミニカ共和国出身のワンダー・フランコ内野手(16)で、レイズと契約金382万5000ドル(約4億2100万円)で契約した。今後も金額の大小にかかわらず契約は増えていく見込みで、大谷にとの契約に回せる金額は極めて少なくなると予想している。

 また、昨シーズンに制限を超過した球団はペナルティーとして1人当たり最大30万ドル(約3300万円)までしか契約に使えないという。これには11球団が該当し、カブスやドジャースなどが含まれる。

 従って、現時点で大谷には

(1)今オフにメジャー挑戦し、安い金額で契約する

(2)メジャー移籍は来年オフまで待ち、MLB球団が契約金の制限枠を残してくれることを期待する

(3)契約金制限が解かれる2年後のオフまで待ち、大型契約を得る

の選択肢しかなく「ほとんどの球団は契約金枠を使用しており、その他のチームでも上限30万ドルの制限がある。本来の価値よりずっと低い金額で契約するか、今オフの移籍をやめるか。後者の方が可能性は高いだろう」とした。