マーリンズのイチロー外野手(43)が「大リーグ史上最高の1番打者」に肩を並べた。本拠地でのドジャース戦に、5回1死一、三塁の場面で代打で登場。投手の手に当たり、遊撃へ転がる適時内野安打を放った。これで通算3055安打とし、歴代23位のリッキー・ヘンダーソン(アスレチックスなど)に並んだ。

 カウント2-1からの4球目、外角直球をストライクと判定された。「(4球目は)くそボール。だから最後の(カーブ)は振りたくないけど、振らなきゃしょうがなかった」。5球目の外角カーブをたたくと、バットの先に当たった打球は投手の足元に。左腕ヒルの体勢が悪く、左手を出したもののキャッチできずに尻もち。ボールはそのまま遊撃シーガーの前へ転がった。

 「(4球目がボールなら)3ボール1ストライクで完全にこっちのペースになる。だけど、あの1球で向こう側(に有利)になりますから」と不本意そうな表情だったが、大リーグ記録の通算1406盗塁を誇るヘンダーソンに、安打数で並んだ。打点は6月27日以来。メジャー最高勝率を誇るドジャースに3連敗を喫したチームの中では意地を見せた。