【オーランド(米フロリダ州)13日(日本時間14日)=四竈衛】エンゼルスが、大谷翔平投手(23)の「二刀流」を成功させるために、新たな調整プログラムを作成する。マイク・ソーシア監督(59)が、ウインターミーティング会場で会見。来年2月の春季キャンプでの練習メニューのほか、今後の調整法について方針を明かした。

 知将として知られる同監督の考えは明快だった。「我々はどんな可能性も排除しない」。4日の直接交渉でもプレゼンテーションを行った一方で、今後は大谷が日本ハムでの5年間で作り上げた調整メニューとメジャー流の練習法をミックス。休養とトレーニングの両面で、大谷にとってベストのプログラムを構築していく考えだ。

 2月14日にアリゾナ州テンピで始まる春季キャンプでは、他の野手と同様に基本練習をこなすほか、個人のスキル練習の間にブルペン投球を行うなど、「投打」をフレキシブルに交えながら練習をこなしていくことになりそうだ。

 同監督は、開幕までにオープン戦やマイナーの練習試合で少なくとも6度は登板するとの見通しも示した。「当然、先発投手の誰よりも練習の負担は大きくなる」としながらも、大谷にかける期待は大。「我々にとって特別な二刀流の才能を作り上げていく機会であり、それを楽しみにしている」。3年連続でプレーオフを逃しているだけに、言葉にはいつになく熱がこもっていた。

▼大谷の春季キャンプはこうなるかも?

 ◆午前9時半 野手・ウオーミングアップ開始

 ◆午前10時 野手・守備練習、ノック、基本捕球、基本送球

 ◆午前10時半 投手・ブルペン投球→クールダウン、アイシング

 ◆午前11時 投手&野手・チーム全体の連係プレー(投内、外野など)

 ◆午前11時半 野手・フリー打撃、ベースランニング

 ◆正午 全体練習終了。個人練習