西武から海外フリーエージェント(FA)でメジャー入りを目指す秋山翔吾外野手(31)が、レッズと基本合意したことが30日、分かった。

米球界関係者の話を総合すると、3年2000万ドル(約22億円)プラス出来高の超大型契約になる見込み。カブス、ダイヤモンドバックス、レイズ、パドレスなど5球団による激しい争奪戦で、最大級の評価を示したレ軍に絞り込み、条件面で合意に至った。近日中にもメディカルチェックを受け正式契約を結ぶ。

レッズは「1番中堅手」として、一貫して高い評価を示してきた。大リーグ30球団で唯一日本人選手がメジャー出場したことのない未開の地。オハイオ川に面したシンシナティに本拠地を置く。リーグ優勝はワールドシリーズを制した90年を最後に遠ざかっている。今季はナ・リーグ東地区4位でシーズンを終えた。30年ぶりの優勝へ、秋山をチームの軸に据える補強で戦力を再構築する。

秋山は10月31日に右足薬指骨折からリハビリを続け、今月22日の野球教室では、軟式ながら“フルスイング”を解禁していた。その際も「あれくらいは大丈夫だろうと思っています」と順調な回復ぶりを披露。年末年始も練習は継続している。新天地のチームカラーは赤。新たなユニホームを身にまった「レッズ秋山」が、年明けにも誕生する。