米大リーグ機構(MLB)は4日、今月13日に開催予定だった野球映画「フィールド・オブ・ドリームス」の舞台、アイオワ州ダイアーズビルでのホワイトソックス−カージナルス戦の延期を発表した。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けての措置で、2021年のレギュラーシーズンでの開催を目指すという。MLB公式サイトが伝えている。

「フィールド・オブ・ドリームス」はケビン・コスナーらが出演し、米アカデミー賞で作品賞など3部門にノミネートされた1989年公開の作品で、「それを作れば彼が来る」との不思議な声を聞いた農夫がとうもろこし畑に野球場を建設するという物語。MLBは映画のロケ地に隣接した場所に臨時の球場を建設しており、アイオワ州で初のメジャー公式戦が行われる予定となっていた。

MLBのコミッショナーであるロブ・マンフレッド氏は「アイオワ州のみなさんや、この映画を愛する人々、広く一般のファンのため、この最高のイベントの実現に全力を尽くしてきた。だが、残念ながら、人々の健康が脅かされているなかで球団側に通常のルーティンから外れるよう求めることは賢明ではないとの結論に至った」と述べている。