昨季ワールドシリーズ(WS)制覇を果たしながら、今季はナ・リーグ東地区最下位タイと、天国から地獄を味わったナショナルズが、投手コーチのポール・メンハート氏との契約を延長しない意向であることが分かった。

ナショナルズの広報担当者は4日、同球団で15年仕事をしてきたメンハート氏が退団するとコメント。球団傘下で投手コーディネーターを務めていた同氏は昨年、前任者の解雇に伴い、ナショナルズの投手コーチに昇格したが、契約は今季終了後までとなっていた。

昨季のナショナルズは、先発右腕のスティーブン・ストラスバーグ、マックス・シャーザー、パトリック・コービンら先発投手陣の奮闘もあり、球団史上初のWS優勝を達成。だが今季は、WSでMVPとなったストラスバーグが合計5イニングを投げたのみでケガのため早々にシーズンを終了し、コービンも振るわず。26勝34敗でチームの防御率はリーグ15球団中13位の5・09を喫し、メッツと並んで東地区最下位に終わった。(AP)