ドジャースがエースの力投と主軸の活躍で32年ぶりのワールドシリーズ制覇へ王手をかけた。

先発の左腕カーショーが立ち上がりからリズムの良い投球で2回まで無失点。3点リードの3回に2失点し、4回には無死一、三塁とされたが、落ちついた投球でピンチを切り抜けた。

その後はレイズ打線を無安打に抑え、5回2/3で5安打2失点。85球を投げ、6三振を奪った。過去プレーオフでは安定感を欠いていたが、今シリーズでは2戦2勝。メジャー13年で通算175勝の経験と実力を大舞台で発揮した。

打線は1回に2番シーガーと6番ベリンジャーの適時打で2点先制。2回に8番ピダーソンのソロ本塁打、5回には4番マンシーの貴重な1発でリードを広げ、流れを引き寄せた。

カーショーの降板後は3投手の継投で2点リードを守り、逃げ切った。前日の第4戦ではまさかの逆転サヨナラ負けを喫したが、投打で勢いを取り戻した。

悲願のワールドシリーズ制覇まであと1勝。ロバーツ監督は「誰も第7戦のことは考えていない。明日のオフでしっかり休んで、第6戦で勝つことに集中する。我々はそれしか考えていない」と、27日(日本時間28日)に行われる第6戦へ決意を示した。