エンゼルス大谷翔平投手(26)が、メジャー自己最長の470フィート(約143メートル)の特大17号2ランを放った。

1回無死一塁、左腕バビクと対戦し、カウント2-2から真ん中に入ってきたチェンジアップを捉えた。打った瞬間に本塁打と分かる完璧な当たり。ゆっくりとダイヤモンドを回った。

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日本ハム時代の最長本塁打と言われているのは、メジャー移籍前年の17年8月14日ソフトバンク戦で放った1発。右腕中田のフォークを捉えた打球は、京セラドーム大阪のバックスクリーンのさらに上、5階席に飛び込んだ。メジャーと違って正確なデータはなかったが、推定145メートルで自己最長だと言われた。

また大谷は16年11月に行われた侍ジャパン強化試合で、東京ドームの天井に消える大飛球を放ったことがある。日刊スポーツでは当時、東大理科2類-大学院工学系研究科卒で、同大の監督だった浜田一志氏に、推定飛距離の計算を依頼。映像やインパクト時の写真によるボールのつぶれ方などから、計算の結果「飛距離は137メートル、誤差はプラスマイナス15メートル」と算出された。

▼大谷が今季17号。日本選手が前半戦(オールスター戦の前)に放った本塁打数では、過去最多の04年松井秀喜(ヤンキース=17本)に並んだ。04年松井秀は日本選手のシーズン最多31本をマークしているが、大谷の現時点での年間ペースは45本。

▼大谷が470フィート(約143メートル)のメジャー自己最長弾。今季440フィート(約134メートル)以上の特大弾は4本目で、両リーグでもタティス(パドレス)の5本に次ぎ2位タイ。MLB公式スタッツによると、左打者が左投手から放った本塁打では19年以降で3番目の飛距離。現システムのスタットキャストが導入された15年以降、これまでエンゼルスで470フィート以上の特大弾を放ったのはトラウトだけだった。トラウトは最長486フィートを含む4発記録。