「2番DH」で出場しているエンゼルス大谷翔平投手(27)が、43号3ランを放った。1点リードの6回無死一、二塁、左腕アラードの初球142キロカットボールを捉え、右越えに運んだ。本拠地では今季25本目の本塁打で、00年のトロイ・グロースを抜き、球団新記録となった。

打球速度は107・2マイル(約172・5キロ)、角度31度、飛距離は426フィート(約130メートル)だった。

8月30日のヤンキース戦以来、4試合ぶりの1発。前日は「2番投手」でDHを解除したリアル二刀流で出場し、9勝目を挙げた。投手ではメジャーで最多117球の力投で7回7安打2失点。打者では4打数無安打も、投打でフル稼働した翌日に持ち味の長打力を発揮した。

本塁打数ではリーグ2位のロイヤルズ・ペレスに2本差まで迫られたが、再び突き放した。今季43号で、00年にグロースがマークした球団記録のシーズン47本塁打まであと4本、19年のトラウトの45本塁打まであと2本とした。

チームは試合前の時点でア・リーグ西地区首位のアストロズと12・5ゲーム差、ワイルドカード獲得圏内までは10・5ゲーム差でプレーオフ進出は厳しい状況となっている。それでも、本拠地でのシーズン本塁打数の球団記録を塗り替え、チームを勢いづけた。