米国で1998年から23年間にわたって逃亡生活を送っている最重要指名手配犯によく似た人物が先月、大リーグのドジャース対レッドソックスの試合を観戦していたことが明らかになった。

目撃されたとされるジョン・ルフォー被告は、3億5000万ドル(約385億円)規模の銀行詐欺を企てたとして禁錮17年の有罪判決を受けたが、保釈後に服役先となる刑務所に出頭せず行方が分からなくなっていた。

米メディアは、ロサンゼルスで行われた試合の中継画面に映る同被告に似た人物の写真を公開し、特徴が一致する男性がホームプレート裏に座っていたと伝えている。

逃走直後にニューヨークの現金自動預け払い機で目撃されたのを最後にこれまで目撃情報は1度もなかったという。偽名を使っている可能性があると伝えている。連邦保安官は、2万5000ドル(約275万円)の報奨金を提示して試合を観戦していた人らに情報提供を求めている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)