エンゼルス大谷翔平投手(27)は今オフ、いくつの賞を受賞するのか。大谷がすでに受賞した賞と今後受賞する可能性のある各賞の日程一覧。19日、満票でア・リーグMVPに選出された。国民栄誉賞は辞退した。


エンゼルス大谷翔平(21年9月25日撮影)
エンゼルス大谷翔平(21年9月25日撮影)

ベースボール・ダイジェストMVP=受賞

米野球専門誌「ベースボール・ダイジェスト」で野手部門の最優秀選手(MVP)に選ばれた。記者、キャスター、元選手や監督など長年メジャーに携わる19人による投票で、16人から1位票を得た。合計50ポイントで、2位ゲレロと大差でMVPに選出された。本塁打王を獲得したブルージェイズのゲレロには2人が1位票を入れ、合計36ポイント。合計13ポイントで3位のナショナルズ・ソトには1位票はなかった。また、捕手で史上最多記録をマークし、ゲレロと本塁打王に輝いたロイヤルズ・ペレスには1人が1位票を入れたが、合計ポイント6で4位だった


ベースボール・アメリカ年間最優秀選手=受賞

専門誌ベースボール・アメリカは、今季の米大リーグの年間最優秀選手にエンゼルスの大谷翔平を選出したことを発表。表彰は1998年からで、日本選手の受賞は初めて。大谷は2018年に同誌の年間最優秀新人を受賞している。年間最優秀選手の最終候補にはブルージェイズの内野手ゲレロ、フィリーズの外野手ハーパーら5人が残っていた


AP通信社プレーヤーオブザイヤー=受賞

AP通信社が選ぶ年間最優秀選手



MLB・ヒストリック・アチーブメント・アウォード=受賞

コミッショナー特別表彰。歴史的に大きな意義のある偉業を成し遂げた選手または野球関係者に贈られる賞で、1998年に創設され、これまで15人と1球団が受賞。大谷は、オールスター戦に初めて投手と打者の両方で出場したことも含め、歴史的な二刀流の活躍が認められ受賞となった。日本人では、2004年にシーズン最多記録の262安打をマークしたイチロー外野手が05年に受賞しており、大谷で2人目。またイチローが所属していたマリナーズが01年に史上最多の116勝を記録したことで、球団として受賞している。大谷はWシリーズが行われるヒューストンのミニッツメイドパークでマンフレッドコミッショナーとともに受賞会見。子どもたちに向け「今年リトルリーグの場所でもやらせてもらいましたし、みんな野球が好きそうでしたし、その気持ちさえがあれば何でもできると思うので、ぼくもその気持ちを忘れずに、これからも強い気持ちでやりたいと思います」と話した


プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(最優秀選手)=受賞

米スポーツ専門メディアのスポーティング・ニュースの「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(最優秀選手)」に選ばれた。同メディアがホームページで発表。ツイッターでは「ベーブ・ルースとの比較は終わらせるべき。2021年の大谷のような素晴らしいシーズンはルースにはなかった」とつづり、大谷のMVP選出を祝福。1936年から始まった同賞はMLBの選手による投票で行われ、今年は184選手の投票で大谷が56%の支持を得た。2位は今季の本塁打王ブルージェイズ・ゲレロで、29・3%


プレーヤーズ・チョイス賞=ダブル受賞

大リーグ選手会(MLBPA)主催の選手間投票で決まる「プレーヤーズ・チョイス賞」で、最高の栄誉にあたる「年間最優秀選手賞」と「ア・リーグ最優秀野手賞」をダブル受賞。両部門でのダブル受賞はのべ10人目。年間最優秀選手賞は日本選手初の受賞となり、ア・リーグ最優秀野手賞は2004年のイチロー以来2人目の快挙


ハンク・アーロン賞=受賞ならず

打撃で著しい活躍をした選手。各リーグから1人

ア・リーグでは今季48本塁打でタイトルを獲得したブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(22)が選ばれた。候補選手の1人だった大谷は選出されず、投手で史上初の受賞はならなかった。ナ・リーグはフィリーズのブライス・ハーパー外野手(29)が選出された


シルバースラッガー賞=受賞

両リーグ各ポジションの強打者1人を選出する打撃のベストナイン。ナ・リーグは投手も。ア・リーグは投手の代わりにDHを選出。10月26日、DH部門のファイナリストに選出。ア・リーグのDH部門は大谷、アストロズのアルバレス、ヤンキースのスタントンとギャロ、レイズのクルーズが選ばれた。同賞は各ポジションで最も優れた打者を両リーグの監督、コーチらが選出。MLB公式サイトによれば、OPS(出塁率+長打率)、OPS+(OPS平均を100とした場合の数値)、打率、本塁打、打点、塁打数、得点などに加え、監督やコーチによる選手への印象や評価が基準となる。大谷は打率2割5分7厘、46本塁打、100打点。OPSはリーグ2位の0・965で、OPS+も同2位の158。塁打数は318で4位、得点は8位。DH部門の5選手に限れば、打率(4位)と打点(2位)以外では全て1位となっている

日本選手の受賞は、2009年にマリナーズのイチロー外野手が受賞して以来12年ぶり2人目となる。同外野手は01年、07年も含め3度受賞している。両リーグの打撃ベストナインに相当する同賞は各ポジションで最も優れた打者を選出。アストロズのアルバレス、ヤンキースのスタントンとギャロ、レイズのクルーズら、DH部門のファイナリスト5選手の中から、大谷が1位となった


「ピッチングニンジャ」の「野球の顔」大賞=受賞

ピッチングニンジャは、元弁護士のロブ・フリードマンさんが趣味で始めた投球動画投稿のツイッターアカウント。ファンのみならずメジャーリーガーからも注目されるようになり、パドレスのダルビッシュとも交流するなど、今や球界の有名人に

投打二刀流で大活躍しただけでなく、豊かな表情や「変顔」でファンを楽しませたとして選出


ア・リーグ最優秀選手(MVP)=受賞

11月9日 全米野球記者協会によるファイナリスト3人が発表され、大谷はゲレロ、セミエンとともに候補入り。同19日午前8時からMLBネットワークの中継の中で発表される。サイ・ヤング賞は最終候補入りならず

11月19日、史上19人目の満票で選出。日本選手では01年のイチロー以来2人目。全米野球記者協会の投票者30人全員が1位票(14点)を大谷に投じ、420得点の満点選出。2位はゲレロ(269P)、3位はセミエン(232P)。ア・リーグの満票選出は2014年の同僚トラウト外野手以来、史上11人目。投手では1936年のカール・ハッベル(ジャイアンツ)、1968年のデニー・マクレーン(タイガース)に続く3人目の快挙


国民栄誉賞=辞退

松野博一官房長官は22日の記者会見で、大谷翔平投手に対し、国民栄誉賞授与の打診を行ったものの、辞退の申し出があったことを明らかにした。大谷サイドからは「まだ早いので、今回は辞退させていただきます」と、連絡があったという。記者から、政府が国民栄誉賞を授与する方針を決めた経緯を問われた松野氏は「今年の大谷選手の活躍は、政府として、国民栄誉賞に値する大変なご活躍であったと受け止めている」と説明。「政府としての祝意を表したいということから検討し、打診をした」と述べた。打診は、第三者を介して行ったという。詳細なやりとりは「控えさせていただきたい」と多くを語らなかった。松野氏は「国民とともに、来シーズン以降の大谷選手の一層の活躍を祈りたい」とも述べ、来季の活躍にも期待を示した


岩手県民栄誉賞=辞退

岩手県の達増拓也知事は25日の定例記者会見で、同県出身でア・リーグMVPに選出された大谷に県民栄誉賞を打診し、辞退されていたと明らかにした。同知事は詳しい経緯を明らかにしなかったが「国民栄誉賞の辞退を併せて考えると、さらなる高みを目指したいという覚悟からかと推察する」と理解を示した。県によると、MVP受賞後、関係者を通じ賞の授与を打診したが、大谷の意思として辞退したいと連絡があった



カムバック賞=受賞ならず

大ケガなどの困難を克服して復活した選手。各リーグから1人

ア・リーグは結腸がんで昨季全休したオリオールズのトレイ・マンシーニ外野手(29)が初受賞。ナ・リーグはコロナ禍で同じく昨季全休したジャイアンツのバスター・ポージー捕手(34)が2度目の受賞。引退した年に同賞を受賞するのはポージーで史上5人目


オールMLBチーム=受賞

MLB全体のベストナイン。11月11日に最終候補が発表されDH部門と先発投手部門でファイナリスト入り

DH部門でファーストチームに選出。野手では日本選手初受賞。先発投手部門ではセカンドチームに選出された


エドガー・マルティネス賞=受賞

ア・リーグの最優秀指名打者。DH制を導入した1973年にスタート。DHで年間100打数以上の選手が対象で、担当記者、放送関係者、球団広報担当者の投票で決まる。「年間最優秀指名打者」のタイトル名だったが、2004年9月、同賞に当時最多の5度輝き、同年限りで引退する名DHに敬意を表し、バド・セリグ・コミッショナーが「エドガー・マルティネス賞」と名称を変更

日本選手で初受賞。エンゼルス選手でも初の受賞者に


2021ユーキャン新語・流行語大賞=年間大賞受賞

11月4日にノミネート30語が発表され、「リアル二刀流」と「ショータイム」が入った

「リアル二刀流/ショータイム」が満場一致で「年間大賞」に選ばれた

選考委員のやくみつる氏は「大谷選手の『二刀流』は大リーグで不動のものとなった。2回の手術でも二刀流をあきらめず、ゴミを拾い、審判に敬意を払い、雄たけびがクール、笑顔がキュート…。大谷選手のすごさを挙げればきりがない! つまりは、みんなSHOHEIが大好き!」。

1試合で投打で同時出場する「リアル二刀流」は、日本ハム時代の16年に実現。同年に大谷の活躍もあって、チームは日本一に輝いたが、やく氏によると「その時は、まだリアル二刀流が完成の域に達していないということで(受賞を)ご辞退されていた経緯があった」。今季はメジャーの舞台でも「リアル二刀流」が初めて実現し、日本人2人目となるリーグMVPにも輝いた。文句なしの選出に、やく氏も「今回は受けていただいて、(主催者も)安堵(あんど)されていました」と、舞台裏を明かした


レジェンダリー・モーメント(伝説的瞬間)賞

オールスター戦で投手として先発し打者としてリードオフで出場した瞬間が、候補入り。同賞はレギュラーシーズンとポストシーズンの各瞬間4つずつ、計8つが候補入りし、MLBの選出委員とファン投票によって選出される。ファン投票は公式サイトで5日からスタート


スポーツパーソン・オブ・ザ・いやー=12月8日発表

米専門紙スポーツ・イラストレーテッド選出。今年のスポーツ選手で最も優れた選手を選ぶ



※日付は日本時間