エンゼルス大谷翔平投手(27)が、6回93球6安打10奪三振1四球5失点で、今季3敗目(3勝)を喫した。スタットキャストのデータを元に、投球を分析する。

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◆球速 直球の最速は97・6マイル(約157キロ)で、今季の全8試合の中で最も遅かった。平均球速も95・6マイル(約154キロ)で、こちらも今季最も遅かった。前回登板した5月18日レンジャーズ戦は、最速162キロ、平均球速159キロはどちらも今季最も速かった。初回から「腰の張り」を感じていたと言うが、球速には顕著に影響した。

◆球種 全93球のうち直球は27球と29%にとどまった。今季は8試合中6試合が40~51%で、直球が20%台は初勝利を挙げた4月20日アストロズ戦(23%)以来2度目。スタットキャストではスプリットが14球(15%)でカットボールが13球(14%)となっている。しかし、実際には3回チャプマンの2球目、5回スプリンガーの5球目はカットボールではなくスプリットのため、スプリットは16球(17%)で、カットボールは11球(12%)。

◆奪三振 奪三振は10。今季3度目の2桁奪三振となった。見逃しはゲレロからの1、空振りは9。決め球はスプリットが6球、スライダーが2球、直球が2球だった。

◆被本塁打 今季初めて1試合で2本塁打を浴びた。今季の被本塁打が通算5本。スプリンガーに打たれた直球、ゲレロに打たれたカーブは、ともに本塁打を打たれた球種としては今季初めて。