投打でダブル規定到達へ、次は二刀流の出番だ。エンゼルス大谷翔平投手(28)が、29日(日本時間30日午前10時38分)のアスレチックス戦で今季27度目の先発マウンドに上がる。前日は壁当てとキャッチボールのルーティンからブルペン入り。34球の投球練習で、状態の確認を行った。今季はここまで投球イニング153回。残り登板2戦で規定投球回まで9イニングと迫っている。また、今季15勝目を挙げれば、日本ハム時代の15年にマークした自己最多に並ぶ。

この日は、MVPを争うライバルがリーグタイ記録となる歴史的な1発を放った。大谷は「3番DH」で出場したアスレチックス戦の約30分前、フィールド上でウオーミングアップを開始。すると、エンゼルスタジアムの大型スクリーンにヤンキース・ジャッジの快挙達成のハイライト映像が流された。大谷は体を動かしながら、合間に映像を確認した様子だった。

試合では4回の第2打席で右前にクリーンヒット。メジャーで自己最長を更新する13試合連続安打をマークした。62打席連続ノーアーチとなったが、打撃好調をキープ。投手での規定投球回到達も確実視され、ダブル規定達成なら史上初。ジャッジに続き、次は大谷が歴史的な快挙達成に挑む。(アナハイム=斎藤庸裕)