ケガと薬物規定違反のため昨季1年間プレーしなかったパドレスのフェルナンド・タティス内野手(24)が、サンディエゴの本拠地球場で今季復帰へ向け打撃練習を始めたと、27日付のサンディエゴ・ユニオントリビューン電子版が伝えた。

20歳で鳴り物入りでデビューし3年目の2021年に本塁打王に輝いたタティスは、その年のオフにバイク事故で手首を骨折し昨季開幕から離脱。復帰間近となった8月には禁止薬物の陽性反応で80試合の出場停止処分を受けた。

スター選手の薬物規定違反は球界に衝撃を与えたが、タティスはこの長期離脱を前向きにとらえ、痛めた手首を再び手術すると同時に不安のあった肩の手術を受け、リハビリを続けていた。同紙の取材に「肩の手術を受けてよかった。状態が以前よりはるかにいい。手首もほぼ完治し、今季は100%の万全な状態でバットが振れる」と話した。遊撃手ザンター・ボガーツ(30)がFAで加入したため今季はポジションを転向する可能性があるが、打撃に関しては「何も心配していない」と完全復活に自信を見せた。