【シアトル(米ワシントン州)26日(日本時間27日)=斎藤庸裕】ドジャース佐々木朗希投手(23)が、60発スラッガー斬りで敵地を騒然とさせた。
マリナーズ戦の7回、5番手で登板。最速100・1マイル(約161キロ)の直球をマーク。今季60本塁打を放っているカル・ローリー捕手(28)には、落差のあるスプリットで3球三振に仕留めた。依然として苦しい救援陣のチーム事情が続く中、力強さと安定感を示し、今季レギュラーシーズンでの登板を終えた。
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敵地がザワつき始める中、佐々木はあっさり2死を奪った。1番アロザレーナへの2球目、この日最速の100・1マイル(約161キロ)を捉えられ、左翼フェンス直撃の二塁打を浴びた。止まらない大歓声。今季60発の2番ローリーを迎え、「MVPコール」の合唱が響いた。佐々木は観衆の期待をあざ笑うかのように、リズム良くスプリットを投げ込んだ。3球三振。最高潮の盛り上がりを一瞬でため息にかえた。
落差のある宝刀スプリットに、今季ア・リーグMVP候補のスラッガーも歯が立たなかった。ロバーツ監督は「球の質は全く落ちていない。アロザレーナにヒットを打たれて、その後どう対応するかを見られたのは良かった。感情も出ていたし、チーム全員にとってもいいことだ」と目を細めた。捕手のロートベットも「本当に素晴らしいボール。これまで受けてきた中でもトップクラス。いい時は、彼の思い通りに動くような感じ」と絶賛。長打は浴びたものの1イニングを12球で終え、ほぼ完璧に中継ぎの仕事をこなした。
メジャー復帰した24日にプロ初の中継ぎ登板を経験してから中1日。2度の登板で2イニングを1安打無失点に抑え、無四球で4三振を奪った。制球力でも中継ぎの適性を示し、ロバーツ監督は「今の彼は日本で投げていた頃のような制球を取り戻している。速球も本来の力を発揮しているし、スプリットもストライクに見えてボールゾーンに落ちる。彼は今、別人のように自信も、球質も、体の状態も、すべて格段に良くなっている」と称賛した。
同監督によれば、佐々木の登板はこの日がシーズン最後だという。ポストシーズン(PS)初戦となる30日(同10月1日)、ワイルドカードシリーズの登録メンバーに入るかどうかについて、同監督は「どうなるか。いい意味で、難しい決断になる」と明言は避けつつもニヤリ。疲弊したリリーフ陣に不安を抱える現状で、抜群の安定感を見せている佐々木。PSに向けて、頼もしい存在であることは間違いない。



