メジャー12年目のマリナーズ・イチロー外野手(38)が23日(日本時間24日)、ヤンキースへ移籍することが決まった。ヤンキースのマイナー、ミッチェルとファークワーのともに25歳右腕投手2人とのトレードが成立した。背番号は31。

 イチローはオリックスから2001年にマリナーズへ移籍し、1年目の01年に首位打者とア・リーグ最優秀選手賞(MVP)を獲得。04年にも首位打者となった。今季はここまで402打数105安打で打率は2割6分1厘。打点は28で本塁打は4。

 イチローは移籍会見で、目をはらし声を詰まらせながら「11年半ありがとうございました。良かったときも悪かった時も同じ時間を共有してきたと思うと感慨深い。どんなときもファンの方が支えだった。ユニホームを脱ぐのは寂しい」とマリナーズに対し感謝し、続けて「今回の決断は大変難しいものだった。オールスター休みに自分なりに考え出した結論は、20代の若い選手が多いこのチームの未来に自分がいるべきではない。自分も環境を変えて刺激を求めたいと思ってきた。そうであれば、できるだけ早くチームを去ることがいいのでは」と、移籍に至った経緯を説明した。

 両チームはこの日、マリナーズの本拠のセーフコフィールドで対戦。イチローは8番右翼で先発出場し、第1打席で中前打を放ち4打数1安打だった。