米大リーグ移籍を目指していた田中将大投手のヤンキース入りが決まり、地元・宮城のファンは23日、「米国でも活躍を」と声援を送った。

 楽天の本拠地「コボスタ宮城」近くで散歩中だった仙台市の三ケ田謙三さん(72)は「このスタジアムから名門ヤンキースの選手が出るというのは感慨深い。米国でも東北魂を胸に頑張ってほしい」と目を細めた。

 東日本大震災の被災者が暮らす仙台市太白区の仮設住宅。無職大宮みさ子さん(69)は昨年、頻繁に球場へ応援に駆けつけたといい「楽天が勝つたびに元気をもらえた。寂しいけれど米国でも無敗記録を作って」と話した。

 宮城県南三陸町の仮設商店街で食料品店を経営する高橋武一さん(64)は、日本人で過去最高の契約額に「評価に値する活躍をしてほしい」と応援しながらも「7年契約で、いつ日本に帰ってきてくれるのだろうか」と漏らした。