09年まで広島で活躍したレンジャーズのコルビー・ルイス投手(31)が15日(日本時間16日)、大リーグ初の「育休」取得者になった。ジェニー夫人が13日に第2子(長女)を出産。同投手は知らせを受けて遠征先のニューヨークから自宅のあるカリフォルニア州に戻り、チームを一時離れた。レ軍は今季から新設された「育休リスト」に同投手を登録した。

 同制度では、妻の出産時に父親としての役割を果たすため24~72時間の休暇を取得でき、球団はその間、マイナーから選手を補充できる。メジャーでは出産に立ち会うことが慣例となっているが、昨季までは選手の補充は不可で、チームは数日間の戦力欠員に悩んでいた。同制度の導入により、選手も気兼ねなく“イクメン”に励める。

 ルイスの育休リスト登録は15日から。遅くても18日にはチームに再合流する。ルイスは昨季12勝13敗、ポストシーズンは3勝0敗でリーグ優勝に貢献。今季は2試合に先発し1勝1敗、防御率5・25。代わりに救援左腕を補充したマダックス投手コーチは、「なぜ今までこの制度がなかったのか」と育休制度を歓迎した。