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黒田ドジャースと合意3年38億7000万円
【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)15日(日本時間16日)=四竈衛】広島からFAとなっていた黒田博樹投手(32)のドジャース入団が正式に決まった。12日にロサンゼルス入りして以来、代理人を通じて詳細の交渉を継続していた。メディカルチェック(身体検査)を経たうえで、日本人投手平均年俸としては史上最高額となる3年契約・総額3520万ドル(約38億7000万円)で合意した。16日にはドジャースタジアムで入団会見が行われる。
期待の大きさの表れだった。ドジャースが黒田に提示した単年12億円を超える年俸は、日本人投手としては過去最高。まさにエース級としての待遇だった。
ロサンゼルスに到着した12日以来、最終交渉に3日を要したのも、黒田側が慎重を期したためだった。渡米前の時点でド軍入りを決意していた一方で、年俸面以外の付帯条件、特に家族の居住環境面で疑問を残したくなかった。代理人と入念に話し合いを重ねた上で、この日までに合意。同市内でのメディカルチェックをパスしたことで、正式発表への段取りが整った。
マリナーズ、ダイヤモンドバックスなど他球団との争奪戦を制したド軍コレッティGMも、さすがにご機嫌だった。先発の補強は最重要課題だっただけに、米国各紙の取材に対して「黒田はFA市場でベストの先発投手。我々の陣容にとって素晴らしい補強になる」とコメント。当初はマ軍優位といわれていたが、抑えの斎藤もサポート役として交渉の場に出席するなど、チーム一体の説得が、結果として実を結んだ。既にペニー、ロー、ビリンズリらと並ぶ先発陣の一角として計算されており、今後は攻撃陣の補強へ動ける状態になった。
16日には本拠地ドジャースタジアムで入団会見に臨み、大リーガー黒田としての抱負を語る予定。日本人選手への理解も深いトーリ監督の新体制では「黒田-斎藤」の日本人リレーが、セールスポイントになりそうだ。
[2007年12月17日9時14分 紙面から]
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