巨人竹丸和幸投手(24)がペナントレース最終決戦の舞台に立つ。10月1日、先発見込みの甲子園で、首位阪神との直接対決が待つ。

同カードだった3月27日の今季の開幕戦(東京ドーム)。球団では62年の城之内邦男以来64年ぶり、新人では史上初となる開幕戦勝利を挙げた。それから半年。同じく阪神村上との投げ合いは、逆転Vをかける大一番になる。

9月30日のジャイアンツ球場での練習後だった。「明日がシーズン最後なので、良い形で終われたら良いなと思います」。開幕と最後がつながり、ましてや優勝争いの佳境。「自分はローテ通りなのでしっかり投げられたらいいなと思います」「チームが勝てるピッチングができたらいいなと思います」。出てくる言葉に高揚はない。いつもどおり。それが新人離れした成績を残してきた理由の1つかもしれない。

「頼むで! 頼むで!」。報道陣に囲まれるそばを通った田中将が声をかけた時だけは、思わず表情を崩した。大先輩に「あざす! あざす!」と小さな声で返しながら、少しうれしそうにした。投手陣の中で、確固たる信頼を築いてきた証しのような場面だった。

プレッシャー? 「そこはそんなに変わらずですね」。明日に向けて緊張はないか? 「まだしてないですね」。甲子園の大歓声については? 「1試合しか(経験が)ないですけど、(東京)ドームの方が聞こえる気はしますね」。

どこまでも、竹丸らしい泰然ぶり。

「最後ですけど、何かを変えるつもりもないので、これまで通りに投げられたらいいなと思います」。

それができるからこそ、ここまで11勝を挙げてきた。最後も不変に、ペナントレースのマウンドを締めくくる。