広島は1日、小園海斗内野手(26)と来季の契約を結ばないことを発表した。小園は昨季、打率と最高出塁率の2冠に輝き、今年3月には日本代表としてWBCに出場した。今季年俸は推定1億5000万円だった。前年タイトルホルダーの戦力外通告も、侍ジャパン選手のWBC出場年の戦力外通告も過去に例がない。

今季は101試合に出場し、打率2割5分7厘、1本塁打、23打点だった。8月18日には、当時チーム打率トップながら、攻守に精彩を欠くプレーが目立ったことで出場選手登録を抹消された。新井監督は「初心に返って野球と向き合って、また自分自身とも向き合ってやってくれと伝えました」と語り、来季を見据えた厳しい処置を選択した理由を明かしていた。

2軍降格後も試合に出続け、25試合出場で打率3割8分、3本塁打、13打点の好成績を残した。無安打試合は4試合しかなく、出塁できなかった試合はわずか1試合と、格の違いを見せていた。

小園は7月、「ゾンビたばこ」の売人とされる人物との会食に同席した写真が一部週刊誌で報じられた。写真は食事の席での1枚だったことに加え、球団内の聞き取り調査でも本人が所持や使用などを否定したことから処分はなかった。それでも球団はシーズン最終戦を待たずして、来季の構想から外した。

◆小園海斗(こぞの・かいと)2000年(平12)6月7日、兵庫県生まれ。報徳学園では2年のセンバツで4強、3年夏の甲子園で8強。17、18年にU18日本代表。18年ドラフトでは1位で4球団競合の末、広島入団。昨季は首位打者、最高出塁率の2冠。プロ8年で通算763試合、2836打数790安打(打率2割7分9厘)、28本塁打、251打点、44盗塁。23年アジアプロ野球チャンピオンシップ、24年プレミア12、26年WBCで日本代表。22、24年オールスター出場。178センチ、92キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸1億5000万円。

◆首位打者が翌年退団 昨季の首位打者小園の退団が決まった。球団との信頼関係という特殊な事情が絡むとはいえ、首位打者が翌年までに戦力外となるのは異例。過去には江藤慎一(ロッテ)が3度目の首位打者を獲得した71年に大洋へトレード、88年首位打者の高沢秀昭(ロッテ)が89年オフに広島へトレードで移籍した例などはあるが、外国人選手を除き、戦力外の形でチームを去った例はない。

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