阪神が22日のドラフト会議で「次の主力」を狙いにいくことが19日、分かった。リスト最上位は下級生から追いかけてきた青学大の大型捕手・渡部海(4年)で不動。競合した場合に備え、走攻守そろった明大・榊原七斗外野手、さらに同大学の二塁手・岡田啓吾(ともに4年)も1位候補としていることが判明した。球団の未来を託す骨太な戦略を取る。
渡部は智弁和歌山で夏の甲子園優勝、青学大でも入学直後から6季連続で東都V、4度の日本一という圧倒的な結果を残してきた。捕手陣は伏見、梅野、坂本の3人を擁するが渡部は坂本の10歳下。人間性の評価も高く、日本一請負人として次代の大黒柱を期待できる捕手だ。ただし競合の可能性が高い。クジで外した場合も、未来を担う野手を狙うことが有力。その筆頭が榊原だ。報徳学園では145キロを投げる左腕エースで活躍。明大では強打の外野手として1年時から活躍。確実性に加え通算12本塁打のパワーも兼ね備える。順調な成長曲線を描いて最終学年で1位レベルまで到達した。強肩の中堅守備はもちろん、走力にも優れる。イメージは「ポスト近本」だ。
さらに、同級生の岡田の評価が急上昇している。アマ随一のスピードスターで一瞬で二塁、三塁に達するベースランニングは驚異。小柄だが筋肉隆々で打球は鋭い。本職は二塁だが、脚力を生かして外野手として評価する球団もある。4年になってプレーが充実の一途。上位指名を検討する球団が増える中、阪神はひときわ熱視線を送っている。イメージはポスト中野だ。
阪神は球団初のリーグ連覇を果たしたが三冠王・佐藤のメジャー挑戦が決まり、主力野手は今がピークに近い。坂本は来年33歳、近本と大山は32歳、中野は31歳、森下は27歳を迎える。計画的に新しい「骨格作り」に入る。
◆渡部海(わたべ・かい)2004年(平16)8月20日生まれ、大阪市出身。住吉ボーイズ時代にU15日本代表。智弁和歌山では2年生の21年夏に正捕手で甲子園優勝。U18日本代表。青学大では1年春から出場、3年秋まで6季連続優勝。2年秋はMVP。大学日本代表候補。180センチ、88キロ。右投げ右打ち。
◆榊原七斗(さかきばら・ななと)2004年(平16)7月15日生まれ、兵庫県高砂市出身。中学は全播磨硬式野球団ヤングでプレー。報徳学園では主将でエース兼主軸。甲子園出場なし。明大では外野手に専念。1年春にデビュー。大学日本代表。3年秋ベストナイン。173センチ、79キロ。左投げ左打ち。
◆岡田啓吾(おかだ・けいご)2004年(平16)5月7日生まれ、群馬県安中市出身。中学時代は高崎中央ボーイズでプレー。前橋育英では2年夏に「3番遊撃」で甲子園出場。明大で1年秋にデビュー。3年秋からレギュラーを奪い二塁ベストナインに。大学日本代表。176センチ、79キロ。右投げ左打ち。



