野球

由規25日楽天戦「がむしゃらに抑える」

　ヤクルト高校生ドラフト１巡目・佐藤由規投手（１８＝仙台育英）が２４日、デビュー戦への準備を完ぺきに整えた。初の対外試合となる２５日の楽天戦（練習試合・浦添）を前にブルペン入りし、実戦を想定しながら７８球を投げ込んだ。満足いく状態に仕上がり「ストレートで押したい」と真っ向勝負を宣言した。いきなり１５０キロを超える剛速球が見られそうだ。

　２０球をすぎたあたりから顔つきが変わった。捕手の福川に対し「内に構えてください」と伝え、打者の胸元を強気に攻めることをイメージした。それまではボール球が多かったが、ここから６球連続のストライク。福川が「“バチーン”ときましたね。ミットが差し込まれそうになった」と驚くほどの球威だった。変化球もほぼ構えたところに決まり、申し分のない前日調整だった。

　村中や増渕ら先発ローテを争うライバルたちが好投を続けており、開幕ローテ争いは出遅れ気味。シビアな状況は由規も理解しており「明日のテーマ？　抑えることが一番」と、デビュー戦から結果にこだわる考えを明かした。フリー打撃などチームメート相手の登板では無意識のうちに遠慮していたが、ユニホームが違う相手なら思い切り腕を振れる。「がむしゃらにいきます」。１５７キロ右腕がいよいよベールを脱ぐ。【広瀬雷太】

［2008年2月25日9時20分　紙面から］

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