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クルーン新球スライダーに続きカーブ試投
- 練習後に汗をぬぐうクルーン(撮影・鹿野芳博)
巨人マーク・クルーン投手(34)が宮崎キャンプ最終日の25日、これまでで最多の135球を投げて締めくくった。投球の幅を広げるための新球スライダーの習得に重点を置いてきたが、この日は緩いカーブを積極的に試投した。「緩急をつけたい。オープン戦で試して、メドが立ったら使いたい」。どん欲な姿勢を貫き守護神の座に君臨する。
どこまでも意欲的だった。グライシンガー、バーンサイドと並んでブルペン中央に一番乗りすると、最後まで陣取った。納得するまでカーブを続けた。「しっかり投げ込んでキャンプを締めようと思っていた。カーブ? フォーク、スライダーのメドが立ったからね」。最速161キロの直球はもちろん、フォークも140キロを超えるため、タイミングを外すカーブは有効。味付けを施す4種類目の球種マスターに挑戦する。
新天地でも仲間に溶け込む姿勢と探求心を貫いた。「紅白戦に3試合も投げることができたし、体も問題ない」と笑顔で打ち上げた。原監督も「謙虚にやってくれた。これからお手並み拝見だね」と目を細めた。オープン戦の1カ月で、指揮官の期待を確信に変えてみせる。【宮下敬至】
[2008年2月26日8時41分 紙面から]
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