WBA世界バンタム級王者中谷潤人(26=M・T)が2度目の防衛を飾った。同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ(30=タイ)に6回2分59秒TKO勝利した。7月に左ボディーストレート一撃で当時の同級1位ビンセント・アストロラビオ(フィリピン)に1回KO勝ちして以来、約3カ月ぶりのリングでも躍動した。

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中谷は前回、前々回がすごく良かったので、苦戦した印象を受けた人もいたと思う。普段はもらわないパンチを危険なタイミングで浴びるシーンもあった。今度も横綱相撲で圧倒して倒さなければという気負いがあり、少し受け身になったのかもしれない。

今や中谷も井上尚弥と同じ「圧倒的に倒して当たり前」という立場にいる。相手は徹底研究してくる。今回の挑戦者もタフな強敵だったが、持ち味の右ショートアッパーの連打を突破口に左ストレートで倒し切ったのは見事だった。この階級で4団体統一すれば、尚弥の階級に上げる選択肢も見えてくるだろう。

天心の相手は強敵だった。打ち終わりを狙って右ストレートを強振してきた。それでも天心は技術でかわし、効果的なボディーブローを打ち込んでいた。前回が良すぎたため苦戦したように見えたが、高いスキルは見せた。乱戦や、目尻をカットして流血するアクシデントを経験したことは、今後につながるはずだ。

私のジムの武居との対戦機運も盛り上がってきた。武居も体重が限界に近づいているので、可能ならぜひ来年に実現させたい。ボクシング界を盛り上げるためにも、ファンが望むカードは実現させなければならない。(元WBA、WBC世界ミニマム級王者)

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