13、14日に東京・有明アリーナで7大世界戦が行われた。
WBC世界バンタム級王者中谷潤人(26=M・T)が2度目の防衛を飾った。同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ(30=タイ)に6回2分59秒TKO勝利した。7月に左ボディーストレート一撃で当時の同級1位ビンセント・アストロラビオ(フィリピン)に1回KO勝ちして以来、約3カ月ぶりのリングでも躍動した。
無敗の格闘家でWBOアジア・パシフィック・バンタム級1位の那須川天心(25=帝拳)がボクシングで初タイトル奪取に成功した。転向5戦目で、同級2位のジェルウィン・アシロ(23=フィリピン)とアジアのベルトを懸けて戦い、3-0の大差で判定勝利を収めた。来年末に予定される世界挑戦を見据え、ボクシングキャリア節目のベルト獲得となった。
世界4階級制覇王者でWBO世界スーパーフライ級王者の田中恒成(29=畑中)が僅差の判定で王座から陥落した。同級6位プメレレ・カフ(30=南アフリカ)との初防衛戦。5回に右フックでダウンを奪われたが、その後は試合を支配。しかし判定はジャッジ2人が1ポイント差と超接戦のスプリット1-2で初防衛に失敗した。田中の戦績は20勝(11KO)2敗となった。
那須川天心、ボクシング転向5戦目で初タイトル「来年中に世界戦」快勝で世界ベルトへ大きな弾み
中谷潤人が最強挑戦者に6回TKOでV2 井上尚弥と同じ米プロモートと契約、来年は米再上陸へ
田中恒成、僅差判定で王座陥落「頭が回っていない。とても悔しい」ボクシング人生の岐路に
堤聖也新王者!井上拓真は陥落 寺地拳四朗2階級制覇 岩田翔吉は早大初、ユーリ阿久井は防衛/13日詳細
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| 中谷潤人 | ○ | 6回TKO | ● | ペッチ・ソー・チットパッタナ |
◆試合経過
1回
サウスポー同士の対戦。中谷は腰を落として低い体勢でペッチの出方をうかがう。1分半まで両者ほとんどパンチを出さず。中盤に中谷が右ジャブを伸ばし浅く顔面にヒット。ペッチのジャブはほとんど届かない。終了間際に頭が激しくぶつかる。その後、中谷が右パンチを振るう。ともに有効打はなし。
【日刊採点】中谷10-9
2回
ペッチの右ジャブがヒット。中谷は相変わらず腰を落とした低い体勢でチャンスをうかがう。30秒すぎに中谷の左ストレートがカウンターでヒット。1分20秒すぎにも中谷の左がヒット。ペッチのパンチはほとんど届かない。2分すぎに中谷が右を放った瞬間にペッチがスリップ。終了間際に左ストレートが当たる。
【日刊採点】中谷10-9
3回
中谷が盛んに右ジャブを突く。ペッチが打ち気に出ると下がってかわす。40秒すぎ中谷がに左アッパーのダブルを放つも当たりは浅い。1分すぎに中谷のワンツーが決まる。中盤は中谷の左ジャブが効果的にヒット。ペッチも前に出ようとするが、中谷のフットワークにかわされてパンチは出せず。
【日刊採点】中谷10-9
4回
中谷のジャブが増える。ペッチの左ストレートは浅くヒット。中盤に中谷が右アッパーからのトリプルが決まる。ペッチも強引に前に出てパンチを出すが中谷によけられる。2分すぎにペッチの左が浅く決まる。ペッチが圧力を強めてパンチを振ってくる。中谷は冷静に左ジャブを突く。
【日刊採点】中谷10-9
5回
中谷が右ジャブをボディーへ伸ばす。30秒すぎから接近戦の打ち合いに。ペッチの左フックが決まる。中谷は右アッパーを連発。1分半すぎに中谷が再び距離をとってジャブを突く。2分すぎから再び接近戦での打ち合いに。終盤、中谷の右フックにペッチの勢いが弱まる。
【日刊採点】ペッチ10-9
6回
開始からペッチが打ち合いを挑み、右フックが決まる。中谷も応戦して右フックを返す。50秒すぎにペッチのねじ込むようなアッパーが決まる。中谷も反撃。1分半すぎのい中谷の左ストレートがカウンターで決まり、その後の連打でペッチがダウン。何とか立ち上がったが、中谷が多彩なパンチでラッシュ。ペッチも前に出て打ち合いに。終了間際にも中谷の左ストレートが再び決まって、ペッチが再びダウン。レフェリーが試合を止めた。中谷が6回TKOで防衛。
| 那須川天心 | ○ | 10回判定(3-0) | ● | ジェルウィン・アシロ |
◆試合経過
1回
サウスポーの那須川は距離をとって慎重に様子を見る。那須川の右ジャブが浅くヒット。アシロはカウンター狙いか。1分すぎに那須川が軽く左を伸ばす。アシロは大振りの左フックを振るうが2度空振り。那須川もカウンターを警戒してか中盤も慎重に戦う。終盤に那須川の左ストレートが顔面とボディーに決まる。
【日刊採点】那須川10-9
2回
那須川が右ジャブを伸ばす。アシロの右ストレートが浅く入る。中盤も那須川は右ジャブを突いて慎重に戦う。中盤の打ち合いはアシロが左フックを決める。2分すぎにアシロが打ってきたところに那須川が左カウンターを放つが空を切る。ともにほとんど有効打ないままゴング
【日刊採点】那須川10-9
3回
アシロのいきなりの右を那須川が足を使ってかわす。那須川の右ジャブ、左ストレートは届かない。アシロはラフにパンチを振って前に出る。ともに中盤まで手数が少なく有効打はなし。2分すぎにアシロが打って出るが那須川はすべてかわす。終盤は那須川の左ジャブが数発当たる。ともに有効打なし。難しいラウンド
【日刊採点】那須川10-9
4回
アシロがジワジワと前に出る。一発狙いの相手を警戒して、那須川はなかなかパンチを出すタイミングがない。中盤の那須川の思い切った左は空を切る。2分すぎに那須川がアシロをロープにつめて連打。残り30秒、那須川の左ボディーブローが決まる。
【日刊採点】那須川10-9
5回
開始早々、カフの右が那須川の顔面に決まる。40秒すぎに那須川がワンツーを返す。中盤は那須川が右ジャブを突き、軽い右フックがヒット。2分すぎから那須川がプレッシャーを強め、左ボディーブローを決める。このラウンドも明確な有効打はなかったが、那須川のボディー攻撃が効果的
【日刊採点】那須川10-9
6回
序盤はお互いパンチが出ない。那須川が軽く右ジャブを繰り出す。中盤は那須川が珍しくカフのパンチを受けるシーンも。残り1分から那須川は前に出てパンチを繰り出すが、アシロもボディーワークでことごとくかわす。
【日刊採点】アシロ10-9
7回
開始30秒、お互いパンチをほとんど出さず様子を見る。1分すぎに那須川の左ボディーストレートが決まる。1分半すぎにアシロがバランスを崩したところに那須川の左ストーレートがヒット。アシロも右パンチをお返し。終盤は那須川がジャブからプレッシャーをかける。
【日刊採点】那須川10-9
8回
30秒すぎに那須川の左ボディーストレートが伸びる。1分半すぎに那須川の左強打が2発、アシロの顔面にヒット。2分すぎにアシロの右パンチを受けた那須川は首を振って効いていないとアピール。終盤は打ってこないアシロを誘ったが、アシロのパンチをすべて外す。
【日刊採点】那須川10-9
9回
相変わらず序盤はお互いパンチを出さずにお見合いが続く。アシロが右を伸ばすも那須川に届かず。40秒すぎに那須川が左ストレートでダウンを奪う。アシロはすぐに立ち上がる。再開後、アシロは前に出るがパンチは当たらず、逆に那須川の左ストレートを浴びる。後半は那須川の左が再三決まる。
【日刊採点】那須川10-8
10回
アシロがラフなパンチを振って前に出る。那須川はたくみにかわす。中盤は那須川は左パンチを振って前に出るが、頭が当たったのか那須川は左目尻をカット。那須川は流血しながらも果敢に攻め続ける。アシロの苦しまぎれのパンチは当たらない。終了間際にアシロをコーナーにつめて那須川がラッシュしたところで終了のゴングが鳴る。
【日刊採点】那須川10-9
| 田中恒成 | ● | 12回判定(1-2) | ○ | プメレレ・カフ |
◆試合経過
1回
右構えのオーソドックス同士の対戦。開始から両者距離をとって様子を見る。田中が左ジャブを伸ばすと、身長で4センチ上回る挑戦者は左フックを狙って空振り。1分過ぎから田中が左ジャブを突いてジワジワとプレッシャーをかける。カフは顔面を高いガードでカバー。残り50秒すぎの右の相打ちは互角。終了間際に田中の右ボディーブローが決まる。
【日刊採点】田中10-9
2回
カフが左ジャブを放って上体を振って前に出る。1回より積極的になる。50秒すぎにカフの左フックが浅くヒット。田中も右フックを返す。中盤にカフの右アッパーがヒット。2分すぎに田中が右ボディーブローを伸ばす。終盤もカフが左ジャブを突いて距離をとる。田中は1回より手数減る。
【日刊採点】カフ10-9
3回
田中がフットワークでリズムをとりながら左ジャブを伸ばす。カフのワンツーは空砲。50秒すぎのカフの連打を田中はすべてガード。1分すぎから田中が左ジャブを突きながら前にプレッシャーをかけはじめる。中盤は田中がジャブからワンツーでペースにぎる。カフの空振りが目立つ。2分すぎからのパンチの応酬はともに有効打なし。終了間際にカフの右が田中の顔面を浅くとらえる。
【日刊採点】田中10-9
4回
田中が左ジャブを連続で突く。カフの大振りのパンチは田中に届かず。30秒すぎのロープ際での打ち合いは、田中が右フックをヒットさせて打ち勝つ。1分すぎに田中の左右ボディーブローが決まる。カフは体を丸めて追撃打を許さず。2分すぎにカフの左フックが田中のアゴをかする。田中は右ボディーブローをお返し。終了間際にカフの左フックが田中の頭をかすめる。
【日刊採点】カフ10-9
5回
カフがガードをかためてジワジワと前に出るが、田中の右アッパーが決まる。40秒すぎに田中の左フック、ボディーブローが入るが、カフも打ち返す。1分20秒すぎにカフの右フックのカウンターを浴びて田中が痛烈にダウン。立ち上がったがダメージは深い。カフが強打を振ってくるが田中はかわして左ジャブを突く。
【日刊採点】カフ10-8
6回
田中はジャブを突きながらフットワークを使って距離をとる。カフが前に出てプレッシャーをかける。40秒すぎにカフの右が浅くヒット。田中も左ボディーブローも決める。中盤も田中は左ジャブを多用して距離をとり、時折カフのボディーを狙う。終盤は田中のボディーブローが決まり、カフが後退する場面も。
【日刊採点】田中10-9
7回
15秒すぎから両者体をつけ合ってボディーの打ち合いが続く。1分すぎに田中が左ジャブからワンツーでカフをロープに追い込む。右ボディーブローが再三決まり、カフの動きが止まる。カフはボディーへのガードに必死で手が出なくなる。終盤も田中がワンツーから左ボディーブローで圧倒。
【日刊採点】田中10-9
8回
田中の左ジャブがカフの顔面をはね上げる。序盤は田中がジャブ突いてワンツー。カフも前に出て右アッパーを軸に打ち合いを仕掛けてくる。中盤の打ち合いでカフの左フックが田中のアゴにヒット。田中もワンツーを返す。残り50秒、カフの右ストレートが決まる。田中はジャブを突いて前に出るが、カフの右を再び浴びる。
【日刊採点】カフ10-9
9回
カフが上体を振って左ジャブを突きながら前に出る。30秒すぎにカフの右が浅くヒット。田中も前に出るが、カフのパンチを浴びるシーンも増える。中盤は田中が前に出てプレッシャーかけるが、カフの右パンチが有効。残り30秒からの打ち合いはほぼ互角。
【日刊採点】カフ10-9
10回
カフがジャブからワンツーをヒット。田中は前に出るがカフも左右強打で打ち合う。1分すぎにともに右強打が決まる。中盤も田中は左ジャブを突いて前に出る。カフが強打を振って迎え撃つ展開。1分50秒すぎから田中が執拗(しつよう)なボディー攻撃でカフをロープに後退させる。ボディーが効いているのか、ボディーのガードでカフの手数が減る。
【日刊採点】田中10-9
11回
開始から接近戦でのボディーの打ち合いに。強打の応酬はともに譲らず。1分すぎにカフの右アッパー、田中のボディーブローが決まる。打ち合いでも田中は下がらずに前進してパンチを振るい続ける。終盤はややカフの手数が減る。終了間際の打撃戦はカフの右パンチがやや上回ったか。
【日刊採点】カフ10-9
12回
カフがジャブを突いて前に出る。田中もワンツーで応戦。リング中央で打ち合いパンチを浴びるがともに譲らず。中盤の打ち合いは田中が手数で上回る。カフも足を止めて打ち返すが、田中の連打が止まらない。2分すぎかに田中の連打にカフが後退。思わず田中に抱きつく。田中はラッシュ。カフがグロッキーになったところで、試合終了のゴングが鳴る。
【日刊採点】田中10-9
































