ボッチャをもっとアピールしようと、どんぐりコロコロの替え歌で「ボッチャの歌」まで作った人がいる。東京・江東区在住の日本ボッチャ協会C級審判員、五十嵐義臣さん(67=写真)だ。

五十嵐さんは小学校教員時代スポーツ推進委員になり、2016年には初級障がい者スポーツ指導員の資格を得た。そのカリキュラムにボッチャがあることを知った。定年後19年にC級審判員となり、普及に努めるようになった。体験イベントでは、毎回ボール4セット、手作りのミニボッチャシート(縦5・4メートル×横3・6メートル)3枚を持参して駆け付ける。狭い場所でもすぐにコートが設営できるのがメリットだ。

昨年4月から今年2月まで、区内の幼稚園や保育園、隣接する江戸川区などで55回の教室を開いてきた。現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響で“休講中”。この間、試合のビデオを繰り返し見たり、ルールブックを読み直すなどしてきた。

11日には江戸川区でのボッチャステップアップ教室が開催される。「ボッチャの楽しさはやってみないと分からない。まずボールを触ってみてほしい」と願う五十嵐さん。“ボッチャの伝道師”が静かに動きだした。

[PR]