ボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者の井上尚弥(31=大橋)が、日本初の世界王者白井義男の試合に匹敵する4万人超の大観客の前でKO防衛を狙う。
6日に東京ドームでWBC世界同級1位ルイス・ネリ(29=メキシコ)との防衛戦を控え、4日に横浜市内のホテルで両者そろって会見に臨んだ。チケットは残り約900枚で、当日の観衆は4万人超えが確実。52年5月、白井が世界初奪取した観客数に迫る勢いのビッグ興行へ、井上が気持ちを高揚させた。
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4本のベルトを持った井上が、サングラスを外して敬意を表したネリと右手で握手を交わした。今年3月のカード発表会見以来となる“再会”。元世界2階級制覇王者の表情を確認した上で「事前に体重が仕上がっているのは聞いていて安心している。改めて見て、良い状態で仕上がっていると思う。気を引き締めた会見になった」と風格を漂わせた。
ビッグマッチは6日に迫った。90年2月の元統一ヘビー級王者マイク・タイソン-ジェームス・ダグラス(ともに米国)戦以来、約34年ぶりの東京ドームでのボクシング興行。大橋秀行会長(59)は「チケットは残り900枚。試合は4万人超になる」と明かした。日本人がメインを務めた国内興行の観客数は、52年5月に後楽園球場で白井義男がダド・マリノ(米国)に勝利し、日本人初の世界王者となった興行で記録された4万5000人が最高。その数字に並ぶ勢いとなる。
当日は、4万人超えの大観衆が集結する大舞台が確実。井上の気持ちは自ずと高ぶった。
「こんな素晴らしい環境、タイミングがそろった試合はない。4つのベルトを守るモチベーションを生かし、勝ちにいきたい。ドームでのメイン。エキサイティングした試合でKOで勝つ姿を見ていただきたい」
会見に同席した米プロモート大手トップランク社ボブ・アラムCEOも「日本ボクシング史の中で最も偉大、最も重要な興行。世界のファンが井上に注目する。彼は常にミスター・エキサイトメントだからだ」と絶賛した。最高潮の機運で、井上が4団体統一王者として日本初の防衛成功を狙う。【藤中栄二】

