「パーフェクトフルコンタクト(完全直接打撃)の全日本大会を実現したい」と熱く語るのは、極真護身空手道ルールを考案した国際空手道連盟極真会館浜井派・浜井識安(のりやす)会長(67)。極真空手9段で、娘の美香さんは同派代表。夢は「極真の原点である大山道場時代の組手をよみがえらせること」と言い切る。

極真会館は故大山倍達総裁が支部長と認めた者だけが名乗れる称号。浜井代表は1954年(昭29)生まれ、石川県出身。七尾高時代から空手を始め、「一橋大に合格して極真空手をやる」と決め、72年一橋大法学部入学(その後商学部へ転部)。7月に極真会館本部道場(東京・池袋)へ入門し研さんを積んだ。

極真護身空手道ルールは、ポイント制や顔面・金的攻撃を導入して身を守る。実現のために20年11月、プロジェクトを立ち上げた。これと並行して顔面への衝撃を和らげるドラグローブや金的防具、三重ファウルカップなどの開発も続けている。

本年1月、極真護身空手道ルールを採用したエキシビションマッチを後楽園ホールで披露。6月と11月にテストトーナメントを行い、来年には悲願だった全日本大会開催を目指す。

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