「大島町のゴルフ場復活は我々の手で」と、東京・大島町のゴルフ愛好家がゴルフ場復活に立ち上がった。愛好家の鈴木則司氏は「子どもの頃からここでゴルフを覚え、社会勉強も教わった」とゴルフ場への感謝を口にする。

コースは1956年(昭31)6月開場。全9ホールながら、フェアウエーが広く、三原山群の大自然や大型船が見える雄大なオーシャンビューが楽しめる。

鈴木氏は「大島唯一で歴史あるコースを荒れ地にするのは忍びない」と、小涌園が経営を手放し、芝が腰まであった荒れたコースを仲間と芝を刈り、古い機器で整備した。今でもゴルフ場ボランティア20人以上が交代で休場日に整備を行う。

6月25日に新運営会社の「伊豆大島リゾートゴルフクラブ」から工藤章会長、工藤強社長らが出席しボランティア各氏に経営方針と整備計画の説明が行われ「島から世界に通用するプロゴルファーを育てたい。ジュニア育成も行いたい。コース再生には島の協力が不可欠で大島町のゴルファーがプレーしやすいように考える」と今までの感謝と町民が気軽に来場できるカフェテリアの新設などの計画を発表した。出席した鈴木、加治屋、吉澤の各氏は「会社との会合は今までなかったこと。目標は一緒だ」とグリーンメンテナンスに不可欠な機器導入も決まりゴルフ場復活に島の愛好家も力を注ぐ。

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