昨年秋のドラフト会議を経てリトルシニア関東連盟出身の9人がプロ入りして、今日1日からキャンプインします。西武が育成1位で指名した東京神宮シニア出身の新井唯斗内野手(18=八王子学園八王子)の中学時代を恩師が語ります。

東京神宮リトルシニア・坂本愼一代表が語る

入部したばかりの中学1年生はまだまだ子供ですからね、落ち着きがなくて、練習中にもふざけたりするんです。新井もそうでした。しょっちゅうカチャカチャしている。そんな印象でした。でもね、うちの丸山完二総監督(元ヤクルトヘッドコーチ)が言いましたね。僕らとは見る目が違うんです。「あの子は伸びるよ」って。

そうなのか? って思いましたが、本当でした。長くプロの世界で指導をしてきた経験者だからこそ、分かるのでしょう。2年生の終わりごろからリーダーシップを発揮して、チームを引っ張るようになった。それと同時に野球もぐわっと伸びた。九州遠征で長崎海星シニアの好投手からすごい本塁打を放った。相手チームから「初めて打たれました」と驚かれたほど。そうなると野球が楽しくなるんでしょう。よく練習をしていました。

うちからプロ入りした選手に五十幡亮汰(日本ハム)がいます。彼は爆発的なスピードがあったし、肩も強かった。ずばぬけていたんですが、センスの面では新井の方が上かもしれません。単に野球のセンスというのではなく、自分で考えて、自分の時間を人に邪魔されず、自分のために使えるのもセンスなのだと思うんです。

先日、八王子のグラウンドに立ち寄ったら、新井が居残り練習をしていました。一生懸命取り組むだけじゃなく、ボール拾いも最後まで自分でやる。中途半歩じゃない覚悟を感じました。西武でも我慢強く、脱皮を続けて欲しい。食らいつくことこそ、スポーツに1番大事だと思います。

◆新井唯斗(あらい・ゆいと)2007年(平19)11月11日生まれ、埼玉県所沢市出身。東京神宮時代は外野手。八王子学園八王子の1年夏からベンチ入り。2年秋から主将に。3年春から遊撃手に転向。広角に打てる打撃と広い守備範囲が評価されている。182センチ、77キロ。右投げ左打ち。背番号111。