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評論家

中山雅史

中山雅史(なかやま・まさし)

日本サッカー史の一時代を築いたストライカー、中山雅史氏が日刊スポーツ評論家としてデビュー。W杯予選の過酷な戦いを経験し、2度のW杯に出場した中山氏が、当時を振り返るとともにザックジャパンに緊急提言した。

キーマンは香川 サイドで主導権握れ


 これぞ、リアルファイトだ! 元日本代表FWの中山雅史氏(46=日刊スポーツ評論家)が、1-2で敗れたコートジボワール戦を踏まえた上で、ギリシャ戦の展望を語った。ポイントに左サイドのFW香川を挙げながら、クロスに焦点を当てた。

 やり切れない思いは、ゴン中山にも痛いほど伝わった。自分自身、何度も勝って、何度も負けたことがある。しかし、これが自分たちの本当の姿なのか? 出し切れずに初戦を終えた日本に、本当の戦いを見た。

 ゴン 選手たちはふがいなさを感じていると思う。やらせてもらえなかったのか、やれなかったのか。疑問だけど、残念。それは選手本人たちが一番分かっている。ただ、これでギリシャ戦は本当に負けられなくなった。ピッチに立ったやつがやる。前を向くしかない。今までのはテストマッチ。これがリアルファイトだ。

 98年フランス大会と02年日韓大会。2度のW杯に出場したから分かる。これが、W杯なんだ、と。これこそが、本当の戦いなんだ、と。勝ちに徹する出場国が、今までにない戦いをするのは、当然。実際、コートジボワールも予想外の戦いをしてきた。すべては勝って、決勝トーナメントに進出するため。堅守速攻の看板を背負うギリシャであれ、何をしてくるか分からない。

 ゴン ギリシャだって初戦0-3。日本より厳しい状況。勝ち点がほしいに決まっているし、まず得点がほしいはず。堅守速攻のチームだけど、前掛かりに絶対くる! まずは得失点を0にしたいだろうからね。コロンビア戦も1失点した後、前に出てきた。本来守備のチームだが、来た相手にどう仕掛けられるか。裏のスペースがあくからそこをどう突くか。日本の攻撃の形である左サイドから崩して右で仕留めるという今まで通りの形がつくれるかもしれない。日本は本来やってきたことをやればいい。

 その中で、キーマンに挙げたのはこの男。初戦でふるわなかった日本の10番だ。

 ゴン そこでポイントになるのは香川。サイドの主導権の取り合いを制することができるかどうか。香川が前に行って、そこにパスを通せれば押し込める。サイドで主導権を握ることができる。後手後手にさせないためにも、行かないと。そうすれば守備にもつながる。ギリシャは初戦、アーリークロス(早い段階でのクロス)が多かった。日本もクロスから2発決められたけど、人にしっかりプレスをかけられれば、クロスをあげさせない。次に、あげさせたとしてもいいボールをあげさせない。自由を奪うことで、未然にピンチを防ぐことができる。

 10番の重みは、身をもって知っている。02年、サプライズ選出され託されたのが10番だった。そんな先輩としても、期待を込めてエールを送った。

 ゴン 10番背負っているんですよ。いろんな要求があることは分かっている。でも、あれくらいで終わってもらっては困る。プライドもあるでしょ。この4年間、W杯のためにやってきたんだから。これこそがリアルファイトなんですよ。きっとやってくれるはず。(元日本代表FW)【取材・構成=栗田成芳】























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