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紙面企画

Ola! WorldCup

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毎週水曜日の紙面ブラジルW杯ワイド特集「Ola! World Cup」に掲載された特集記事を余すとこなくお届けします。

セルジオvsドゥンガ「日本はフィジカル最重要」


 日刊スポーツ評論家・セルジオ越後氏(68)は「フット・ブレイン」(テレビ東京、毎週土曜午後11時30分)の取材で8年ぶりにブラジルへ帰省した。元ブラジル代表監督のドゥンガ氏(50)と対談し、日本のキャンプ地イトゥも訪れた。

 ドゥンガに会いに、彼の地元リオ・グランデ・ド・スル州(ブラジル最南端の州)まで行って来たよ。日本でプレーしていたし、温かい目で見守りたいという気持ちを持っていた。でも厳しいことも言われたよ。

 ドゥンガが強調していたのは日本は戦術より、フィジカルを最重要視しろということ。すべて格上と戦うんだ。1次リーグ突破を目標にして、引いて守ってカウンターという戦いをするしかない。でもそれには体力がいるし、気候は厳しい。

 ドゥンガは「終盤にピークをもってくるブラジルやドイツと違って、日本は初戦から100%で戦わなければ決勝トーナメントには進めない」「日本にはキーマンはいない。全員で頑張るしかない」と言っていた。だからイトゥでの準備が大事なんだ。技術や戦術では勝てないけど、コンディションはその時々で勝る可能性がある。イトゥは小さな町だし、遊べるところもない。建設中の宿舎を見たら、選手1人が2部屋使えるくらい広々とした素晴らしい施設になる感じだった。集中してフィジカルを高めるにはもってこいだ。

 ブラジルへ戻って思ったのは、やっぱり歴史の積み重ねが代表の強さになるということ。向こうでサッカー番組に出演したんだ。それが1時間の番組なのに、盛り上がって1時間20分になっちゃう。同行したテレビ関係者が「日本ではありえない」と苦笑していたくらい。また、古巣コリンチャンスの練習場に行ったら、なんと僕がプレーしていたころのホペイロ(用具係)が現役でやってるんだよ。本当にブラジルサッカーの奥深さを感じたよ。

 ◆イトゥ市 サンパウロ州の都市で人口は約16万人。気候は亜熱帯で、気温は16~22度と温暖。ブラジルの共和党集会が初めて行われた町として歴史的にも有名。同市出身の喜劇俳優の「私の町は何でもでっかい」というジョークが発端となり、7メートルの公衆電話や、通常の3倍以上の信号機などが観光名所となっている。教会も多い。

















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