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紙面企画

Ola! WorldCup

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毎週水曜日の紙面ブラジルW杯ワイド特集「Ola! World Cup」に掲載された特集記事を余すとこなくお届けします。

W杯ベストヘアコレクション 髪7


 4年に1度のW杯が発信するトレンドは、戦術だけではありません。かつての「ベッカムヘア」など、個性的な髪形でも話題を呼んできました。今大会も異彩を放つ選手がズラリ。うち7人(チーム)を「髪7(セブン)」に選定し、日本代表DF内田篤人(26)のヘアスタイリストmikiさん(2crab's)に解説してもらいました。センターはブラジルFWネイマール(22)。今年の流行は「ツーブロック」になりそうです。

 ピカイチは(1)ネイマール選手です。1次リーグの第1戦と第2戦で髪形を変えましたが、はやりの「ツーブロック」ですね。耳上あたりまで刈り上げ、上を長く残す。2カ所に分けて切るスタイルです。日本でも去年くらいから人気ですけど、今年は彼のように、そり込みまで刈り上げ部分を上げ、トップだけ残す形が流行するかもしれません。

 W杯は髪形のトレンドを生みます。「ベッカムヘア」なんて何度リクエストされたことか(笑い)。日本だと本田選手が人気です。実際、個性を出すのは大事なこと。W杯はチームの勝利を目指す一方、個人にとっては移籍につながるアピールの場なので。まずは注目されることが大事です。

 その点で(6)ベッカーマン選手は目立ってますが、心配です。ブラジルは高温多湿。ドレッドだと洗えないので髪の根元が炎症を起こすんじゃ…。うちのスタッフも同じ髪形にしたことがあるんですが、洗えないので頭皮に塗りつけるシャンプーを使った結果、ただれてしまいました(笑い)。

 気になるのは三つ編みピヨーンの(7)パラシオ選手。ラーメンマンというかオタマジャクシというか。意味が知りたい…。(5)ボイエ選手は地毛を生かす好例。縮毛の強いクセを上手に利用してます。(3)オチョア選手は王子様的でステキ。これ地毛ですかね!? いいスパイラルです。

ロナウド(ブラジル)

 過去の、この人(ロナウド)はウケ狙いとしか思えない(笑い)。

 篤人選手の担当は彼が19歳の時から。もう7年になります。合宿(米タンパ)に出発する前も東京から切りに来ました。硬くて寝やすい毛質なので逆方向から切り上げるようにして、自然と髪が立つよう独特の切り方をしています。今の髪は本人も私も納得の形。完璧です。今回は海外の選手だけでしたが、もし日本人もOKだったら。もちろん篤人選手が一番です!【取材・構成=木下淳】

 ◆miki(みき)本名非公表。茨城県神栖市生まれ。山野美容専門学校卒。韓国修業を経て現在「2crab’s」副店長。カット歴11年。J1鹿島時代の大迫ら担当した選手は10人を超える。

 ◆2crab’s(ドゥ・クラブス)店名はフランス語の「2」と英語の「カニ(ハサミ)」を掛け合わせた造語。今月28周年を迎えた。代表者はTakakoさん。所在地は茨城県鹿嶋市宮中8の12の3。【電話】0299・82・9542。

<ブラジル大会セレクション>

FWネイマール(ブラジル)

▼FWネイマール(ブラジル)

 プレー同様に髪形も多彩だ。サントスの下部組織時代には丸刈りに近い短髪の時もあったが、現在は基本的にはサイドを短く刈り、長めのトップで遊ぶことが多い。今大会では第1戦後に黒かった髪をゴールドへ染め気分を一新。

DFダビドルイス(ブラジル)

▼DFダビドルイス(ブラジル)

 ロングのカーリーヘアがトレードマーク。だが、今大会前に丸刈りに散髪した写真がネット上で出回った。ブラジルの風刺サイトが作成したニセものの写真だったが、元イングランド代表のリネカー氏がだまされて話題となった。

GKオチョア(メキシコ)

▼GKオチョア(メキシコ)

 クルクルパーマをかけた長髪と黒のヘアバンドがトレードマーク。母国ではCM出演に引っ張りだこの人気者でメキシコ料理のチェーン店を展開する実業家でもある。好セーブ連発でのブラジル戦完封で、その名は世界に広まった。

ドイツ代表銀行マン

▼ドイツ代表銀行マン

 ポルトガル戦に先発した11人中10人が短髪。染めている様子もなく「銀行員」のようだが、mikiさんは「篤人選手に聞きましたが、ひそかに髪の分け目にラインを入れたりしているそうですよ。『目立たないのが格好いいんだ』って」。

DFボイエ(ガーナ)

▼DFボイエ(ガーナ)

 側頭部をそり込んだ短髪のモヒカンに、生え際に沿って両サイドを金髪に染めた。シャープな仕上がりで今大会のベスト・オブ・モヒカンに認定!? 185センチの体が大きく見え、相手に突進する姿はトサカのついた猛禽(もうきん)類だ。

MFベッカーマン(米国)

▼MFベッカーマン(米国)

 自慢のドレッドロックヘアは、ギリシャ神話に登場する髪がヘビの「メドゥーサ」のようだ。ボランチとして攻守のかじ取り役。また、長髪を振り乱すダイナミックな姿は、94年に地元大会で米国を決勝Tに導いたララスとも重なる。

FWパラシオ(アルゼンチン)

▼FWパラシオ(アルゼンチン)

 丸刈りの右後頭部から三つ編みが伸びている超個性派。02年にプロデビューしたアルゼンチン4部ウラカン時代、髪を一部だけ残したら得点を量産できたため験を担ぐ。昨年もインテルミラノの公式戦で計24ゴールと好調だった。

















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