このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー


ホーム > 芸能 > ニュース


芸能メニュー

日本モデルの先駆者、山口小夜子さん急死

 黒髪のボブカット、切れ長の目の東洋的な魅力で、世界的なトップモデルとして活躍した山口小夜子(やまぐち・さよこ)さんが14日、急性肺炎のため死去した。57歳。葬儀・告別式は親族で済ませた。後日、お別れの会を開く予定。先月公開された出演映画の初日舞台あいさつには元気な様子で出席しており、所属事務所も急な訃報(ふほう)に驚きを隠せなかった。持病などは特になかったという。

 欧米ファッション界で活躍する日本人女性モデルの先駆けだった。横浜市出身で杉野学園ドレスメーカー女学院を卒業後、71年にプロモデルとしてデビュー。70年代にパリ・コレクションやニューヨーク・コレクションに参加した。高田賢三氏や山本寛斎氏のショーにも登場し、77年には米誌ニューズウィークの「世界の6人のトップモデル」に選ばれた。

 俳優活動にも力を入れていた。印象的な雰囲気もあって、故黒木和雄監督や、鈴木清順監督などベテラン監督の目を引いた。最後の出演映画「馬頭琴夜想曲」では、幻想世界で馬頭琴を弾く妖艶(ようえん)な美女を演じ、主役に近い役割を担った。同作の木村威夫監督は「とても熱心で研究心あふれる人でした。モデル出身なので、違う表現をしたいということもあったと思います。踊るように表現するのが印象的でした。また仕事ができたらいいと思っていただけに残念です」と話した。山口さんとは1週間ほど前に仕事で会ったばかりで、体調が悪い様子はなかったという。

 映画以外にも寺山修司氏演出の演劇「中国の不思議な役人」やCMなどにも出演、コンテンポラリーダンスは欧米20都市で公演した。また、ファッションクリエーターとして「SAYOKO YAMAGUCHI」ブランドを立ち上げ、6月にはジュエリーブランドの発表を行うなど、精力的に活動していた。

[2007年8月21日7時26分 紙面から]

関連情報

最新ニュース

記事バックナンバー




このページの先頭へ