「現代用語の基礎知識選 2017ユーキャン新語・流行語大賞」が1日、都内で発表され、「忖度(そんたく)」が年間大賞に選ばれた。

 この日は「忖度まんじゅう」を企画販売した、大阪府の株式会社ヘソプロダクションの稲本ミノル代表取締役が、都内で行われた発表・表彰式に受賞者として登壇した。同氏はあいさつの中で「大きな忖度(そんたく)をしていただいて、ありがとうございます」とあいさつして会場を笑わせた。

 そして「忖度(そんたく)は、日本文化を表す本当に素敵な言葉だと思います。これからも忖度(そんたく)という言葉を大事に使っていきたいと思っています。地元関西を盛り上げられるように、ユーモアを持って忖度まんじゅうで笑顔を届けられたらと思います」と続け、また笑わせた。

 稲本氏は、忖度まんじゅうを作った理由について聞かれると「忖度(そんたく)は重い言葉かなと思った。重いものって何だろう…と思って、まんじゅうなら重みを伝えられるんじゃないかなと思い、まんじゅうを選びました」と説明。司会の宮本隆治アナウンサーから「反響はどうですか?」と聞かれると「売れまくりました」と正直に答えた。

 この日、会場の各テーブルにもて忖度まんじゅうが置かれた。宮本アナウンサーから「どうでしょう? お茶を一緒に飲まない方がいいですね?」と聞かれると、稲本氏は「そうですね…?」と言い、戸惑いの表情を浮かべた。同アナが「お茶を濁す」とオチを言うと「うまいことを言いますね」と苦笑いした。【村上幸将】