東京都の小池百合子知事は15日、都議会第4定例会が閉会したことに伴い、各会派に恒例のあいさつ回りを行った。

 昨年の都知事選時から小池氏を支えたものの、情報公開などの政治手法に反発し、今年10月に都民ファーストの会を離党した音喜多駿、上田令子両都議の会派「かがやけTokyo」にも出向いた小池氏。「お疲れさまでした」と水を向けられ、「はい、ご苦労さまでした」と笑顔で応じたが、体調を気遣う質問には答えず、10秒ほどの短い会話となった。

 上田氏はこの日の本会議で討論に立ち、「変質した東京大改革を変えるため、決意を新たにしている」と、小池氏のスローガンを引用しながらチクリ。一方で、都が猛反発しながら、14日に発表された与党税制改正大綱に盛り込まれた、地方消費税の配分基準見直しに関し、国に陳情を繰り返した小池氏の姿勢を評価した。

 一方、各会派からはあらためて、小池氏の都政運営に厳しい注文が続出。対立が続く自民党は、今議会での小池氏の発言について「都政まい進といいながら、その決意が感じられない空虚なものだった」と指摘。市場移転問題などの諸課題に触れて、「都政をないがしろにした国政進出で、随所に弊害が出ている」「猛省を求めたい」と、要求した。