早朝の渋谷に大歓声が沸き起こった。W杯カタール大会で日本代表が決勝トーナメント進出をかけてスペイン戦に臨んだ2日、東京・渋谷のスポーツバー「Fields 渋谷」では多くの人が集まりエールを送った。
店内には約40人のサポーターが集まった。後半3分に堂安が同点ゴールを決め、同6分に田中が押し込み逆転すると、店内のボルテージが一気に上がった。試合終了のホイッスルが鳴り、歓声が爆発。サポーター同士で肩を組み合い喜びを分かち合った。
新型コロナ禍で、店は我慢の連続だった。本来、お酒を片手に盛り上がるスポーツバーだが、東京五輪の時にはノンアルで午後8時までの時短営業が強いられた。
田中さんは早朝まで盛り上がる客の様子を見て「こういう光景が見たかった」と感慨深い様子。スペイン戦に備えて瓶ビールを通常の5倍、100本を用意した。応援団長の田中さんは「燃えよ、サポーター！」と熱く呼びかけ、サポーターの熱量を支えた。千葉県船橋市から来たという会社員の男性（23）はスーツ姿で来店。試合後は港区の会社に向かうといい「2時間しか寝てないですが、気合で乗り切ります」と笑顔をはじけさせた。
