日本維新の会の藤田文武幹事長は23日の会見で、同党の中条きよし参院議員が、約750万円にのぼる年金保険料の未納があると「週刊文春」に報じられたことについて、中条氏が未納期間があることを認めたと明かした。

詳細については調査中としており、終了までには2~3カ月ほどかかる見通しという。

中条氏はこの日午前の参院本会議後、報道陣の取材に「事実関係を確認して藤田幹事長に報告する」とした上で「うそはつかない」「逃げも隠れもしない」などと述べていた。

ただ、同日午後の本会議後、再度、報道陣に未納疑惑について問われた際には「完無視」を貫いた。

本会議場を後にして歩く中条氏に対し、報道陣から「(公表までの)見込みは」「中条さんは事実を認識されていたのでしょうか」「年金は払うべきというお考えでしょうか」など、矢継ぎ早に質問が飛んだが、中条氏は何も答えずに歩き続けた。

「なぜ何もしゃべらないのか」「国民が見ています。黙ったままでいいんですか」という質問にも答えることなく、参院議員会館の事務所に戻った。

中条氏の事務所はこの日、代理人弁護士と連名で「公的年金制度に加入し、保険料を納入し続けることは、国民の義務であると認識しております。一連のご質問において年金未納があったとのご指摘については、現在、年金事務所に確認中です」とした。また日本年金機構から未納分の督促を受けているとも報じられた点については「日本年金機構から未納の指摘を受けたとの点については、承知しておりません」としている。

中条氏は歌手出身で、1974年に「うそ」が、レコード売り上げ150万枚以上のヒットを記録した。