河野太郎デジタル相は26日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、能登半島地震に伴う避難者に、JR東日本の交通系ICカード「Suica(スイカ)」を配布し、被災者支援にあたる考えを投稿した。

「今回の能登地震では、JR東日本の協力を得て、一次避難所に滞在、利用する避難者にスイカを配布して、避難所の利用状況を把握し、被災者支援の効率化に活用します」とした上で「今後はマイナンバーカードでさらに効率的な支援に結び付けられるような準備を進めていきます」とポストした。

河野氏は投稿に先立つ閣議後会見で、普及拡大を目指す肝いりのマイナンバーカードを活用しない理由について「本来はマイナンバーカードでやるべき」としながらも、読み取り機などの準備が間に合わなかったとの認識を示し、Suicaで対応する背景を説明した。

一方、河野氏が1月23日の閣議後会見で「マイナンバーカードをお持ちの方は、タンスに入れておくのではなく、現時点ではぜひ財布に入れて、避難する際などに一緒に避難していただければと思っている」と、マイナカードを携行した避難に言及したことに対し、SNS上で批判が相次いでいる。「マイナカードと一緒に避難して」は26日、インターネット上のトレンドワードになった。