さくらジャパンが11月5日、来年の東京2020の会場でもある大井ホッケー場での強化合宿を打ち上げた。10月27日から10日間、候補26選手がアンソニー・ファリー監督の戦術と新しい練習を深く理解すべく、寝食をともにした。

ジョン・シアン・コーチは「他の国は、この時期でもオリンピック(五輪)予選で調整している。我々は、すでに五輪出場権を得ているので、この時期でもハードワークができる。体力的、精神的にも選手を追い込んで、お互い支えあいながら、みんなで乗り切ろうと」と、チーム力の向上を目指すと話す。

チーム内競争も、いよいよ激しさを増す。左足肉離れで別メニュー調整となった野村香奈(29)は「一緒に練習できた期間が短かったので、まだ話せなかった選手もいますし。思っていることを話し合える信頼関係をもっと築いていけたら」と、五輪イヤーに宿題を残したと悔やんだ。股関節痛を抱える山田明季(26)は来年については「離脱しないように自己管理を高いレベルでやって、あとは金メダルを取るために、どこまで高められるかは自分次第。しっかり貢献できるレベルまで自分をもっていく挑戦ですね」。ハードワーク合宿と厳しいチーム内競争が、ラグビーワールドカップ(W杯)の成功と重なる。