アメリカンフットボールと日刊スポーツ新聞社のコラボレーションが実現した。3日、東京ドームで富士通と関学大による「第73回ライスボウル」が行われ、試合観戦した小学2年から6年までの9人が「ジュニア記者教室」に参加した。この教室は子どもたちのコミュニケーション能力向上を目的にさまざまな分野で開催している。

試合は、富士通が最多タイの4年連続日本一に輝いた。MVPには最初の攻撃から3連続TDパスを決めるなど優勝の立役者となったQB高木翼(27)が選ばれ、子どもたちの質問攻めにあった。

試合の余韻が残る人工芝の上に立った9人のジュニア記者たちは興奮気味に、しかし冷静に記者として質問した。「優勝の感想は?」「練習の時に心がけていることは?」等々。今年5年ぶりに招集される日本代表の最有力メンバーでもある高木に「最終的な目標は何ですか?」と質問し、「日本代表になってアメリカを倒すことです」の言葉を引き出した。

高木は疲れた顔も見せず、小学生の目線に合わせて膝をつき、1人1人の目を見ながら丁寧に答えた。取材を終えたジュニア記者たちは懸命に初めての原稿を書いていた。