横須賀三浦シニア(南関東支部・南ブロック)

冬はチームが目指す「なにをおいても体力作り」の本領が発揮される季節だ。風光明媚(めいび)な三浦半島の長浜(通称:ナハマ)海岸。この砂浜で18人の選手全員が走り込み、汗を流す。「半日も走ると足がガクガクになりますよ」と藁科洋一監督。アメリカンノックやタイム走も並行して行うことで忍耐力、持久力がついて精神面も鍛えられる。

「また、選手には一日一善を常々言っております。野球をやらせてもらえる感謝を忘れず家事の手伝いなどすれば、野球の神様が付くぞ、と。事実、捕手の山田陸斗は3試合連続で満塁の場面が回ってきて、3回とも死球で打点を稼いだんですよ(笑い)」(同監督)。

主将でエースを務める佐々木順也は、1年の秋に横手投げにフォームを改造。すると制球力が高まり自信もついたのか、何度も番狂わせを演出したという。周囲からは「大物食いの横須賀三浦」と言われるほどになった。打撃面での注目選手は荻原晴(3番・中堅手)。「守備のセンスもよく、マウンドに立たせてみたら120キロ近い球を投げる。春は台風の目になってくれそうです」(同)。神がかりな活躍が期待できそうだ。