10番人気ファウストラーゼン(牡4、須貝)が弥生賞以来の重賞2勝目を挙げた。小林美駒騎手(21=鈴木伸)はJRA女性騎手4人目の重賞制覇を果たした。ただ、最後の直線で斜行したことで約20分の審議に。到達順位通りに確定し、快挙を手にしたが、同騎手は7月11~19日(開催日4日間含む)の騎乗停止処分となった。

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ついに来た。初タッグを組んだ小林美騎手がファウストラーゼンを完全復活に導いた。

向正面で後方待機し、3角からまくりを開始。直線を向いた時には2番手まで上昇していた。「途中で(斎藤)新さんの馬(バルナバ)が抜かしてくるだろうと思っていたので、そこもうまくカバーできました」。仕掛けのタイミングも想定していた。

ラストまで懸命に追い、先頭で歓喜のゴールに飛び込んだ。ただ、レース後は満面の笑顔とはいかなかった。最後の直線で外側に斜行し、ケリフレッドアスクを妨害。長い審議を経て着順が確定した。「申し訳ない気持ちでいっぱいです」と唇をかんだ。

それでも4度目の挑戦で初の重賞制覇。JRA女性騎手としては4人目の快挙だ。昨年は自己最多37勝、今春に福島リーディングを獲得するなど飛躍中だが、「自分にはまだまだ技術も含めて、重賞なんてほど遠いなと感じていたので…」。大舞台で活躍できる確信がなかっただけに、つかんだものは大きい。「重賞で口取りを撮るのも夢でした。夢を見させてくださった関係者の方々への気持ちは忘れないようにしたいです」と感謝した。

昨年ダービー18着後に、須貝厩舎に転厩したファウストラーゼン。その後、3戦連続で2桁着順が続き、苦しんできたが、ついにつかんだ2つ目のタイトル。「この子と一緒にもっと素晴らしい世界が見られるように、自分も技術を磨いて、精進していきたい」とさらなる高みを思い描いていた。【原田竣矢】

◆ファウストラーゼン ▽父 モズアスコット▽母 ペイシャフェリス(スペシャルウィーク)▽牡4▽馬主 宮崎俊也▽調教師 須貝尚介(栗東)▽生産者 友田牧場(北海道新ひだか町)▽戦績 10戦3勝▽獲得賞金 1億2219万4000円▽主な勝ち鞍 25年弥生賞(G2)▽馬名の由来 人名+芝(独語)。芝の魔術師