日本海側積丹町の余別沖で21日、サクラマス釣りを満喫した。1・5キロ前後を中心に2キロオーバーも交え、乗船した4人全員が定量の10匹を釣り上げた。

 午前6時、余別漁港から大興丸(友杉昭興船長、【電話】0135・46・5128)に乗船、30分ほどの沖に向かった。晴れ、風は強く、波1・5メートル。サクラマス用仕掛けにバケ600グラム。水深は30~50メートル。

 余別沖はサクラマスのポイントとして後志管内では最も人気がある。前浜と神威岬西側のサルワンの両方で狙えるが、今回は後者を選択した。

 早朝は単発で釣れていたが、強風で船が流され、何度か移動した。ところが、深場を探っている時に数頭のイルカが現れるとアタリが止まった。そのため、岸寄りの浅いポイントに移り、仕掛けを下ろした。こちらにはイルカの姿はなく、潮は速いもののタナ15メートル前後で釣れ、ダブルで上がるなど順調だった。

 型は0・8~2・2キロで、大型になると竿(さお)が大きくしなり、ドラグを調整しながら巻き上げた。船べりでサクラマスが走るたび、仕掛けを出し入れしてタモに取り込んだ。

 後半は仕掛けやバケを代えるなどして走りを防いだり、タコベイトの色で食いの違いがあるかを試すなど、余裕の釣行となった。午前11時10分の早上がりまで、35~45センチのホッケが1人10~15匹交じった。友杉船長は「サクラマスの好調は今後も続く」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=64】