2026年の「第1回釣りちゃんカップ」がこのほど、横浜市の山下橋「広島屋」(石井晃船長)でシロギスを対象に開催された。
初めてゲスト参加した元陸上自衛官のタレント福島和可菜、モデルの「つーちゃん」こと利水つばさとともに17人が乗船。小気味いいアタリを楽しんだ。
サオ頭に贈られる「つーちゃん賞」は初出場の稲川展裕さん(45=千葉県船橋市)が91匹、最も大きなキスを釣った人に贈られる「福島和可菜賞」は、20センチの前田励さん(38=東京都練馬区)がそれぞれ受賞した。
■「動かさない釣り方で」つーちゃん賞の稲川展裕さん
初夏を思わせるような陽気に合わせ、シロギスの小気味よいアタリが参加者のサオ先を揺らした。キス歴9年、釣りちゃん初出場の稲川さんは、左舷ミヨシ(最前方)から4番手で数を伸ばした。
胴突き仕掛けに15号のオモリは着底したら止めて動かさない。ゼロテンから少し緩めて少し待つ。流れても動かないようにして8~10秒ほど待つ。その後に引き上げて、仕掛けを止めてアタリを待っていた。「アタリが出てからゆっくり大きく合わせ、サオの穂先が揺れてシロギスが針がかりしている重さを感じたら、食ったと判断してリールを巻きました」。
いくらポカポカ陽気とはいえ、まだ桜が開花したばかり。活性は低く、アタリが小さいと判断した。
暑い最盛期の夏ギスなら、たとえ小型でもプルプルッと明確なアタリが出る。しかも、胴突き仕掛けを小刻みに小突いてエサを動かす。食い気が立って活性が高く、動くエサに反応するキスを誘う。
食いが浅い場合は、コツッと小さくわずかなアタリを逃さず、場合によっては5~10ほど数えながらスピニングリールのベールを上げて道糸を5~10センチほど送り込む。しかも、手首を鋭く返して合わせるのではなく、ベールを返しながらゆっくりサオをシャクる。サオ先が曲がれば食っている。「細かくガチャガチャと動かすより、動かさない釣り方を選びました」。そんな実釣経験が生かされた。
稲川さんは、エサのアオイソメの垂らしの長さも工夫していた。通常、針に通して針先から抜いたら5~6センチ垂らす。「3~4センチにしたら食ってきた。垂らしが長いと針まで届きません。一発で吸い込んで針がかりできるよう短めにしました」。
もともとは小さい頃、ブラックバスのルアー釣りにハマっていた。しばらくブランクがあった後の9年ほど前、勤務先のイベントで千葉・内房の岩井海岸でボート釣りをした。イカエギでシャクっていたところ、モンゴウイカが乗った。「魂に火がつきました」。今では週に1~2回、何かしらの形で釣りに出向いているという。6月になれば、マダコとシロギスの「二刀流」を楽しみにしている。SNSで知ったという釣りちゃんにも、「もちろん、また参加します」と話してくれた。
■大物20センチ 福島和可菜賞の前田励さん
シロギス釣りは初めてという前田さんが、大物賞をゲットした。序盤、今回のイベントのために動画で事前学習したというゼロテン釣法で食わせた中に、20センチの最大魚が含まれていた。「まったく手探りの中で、たまたま釣れました。ほかの人はもっと大きいキスを釣っているだろうと思っていたので驚きました」。
釣りちゃんは昨年5月のマダイ、夏のLTアジに次いで3回目。参加にあたり、自前で使えそうなカワハギ用やテンヤ用のサオを選んだ。アタリが判別しやすい先調子で42匹も釣った。
釣り歴はまだ5~6年という。当時勤務していた兵庫県姫路市で、シーバスのルアー釣りから始めた。「初めての釣りでいきなり釣れて、そこからハマりました。シロギスも盛期になったらまたやってみたいです」。シーバスだけではなく、シロギスでもビギナーズラックが繰り返された。
★福島和可菜26匹
初参加の福島和可菜が右舷ミヨシ(最前方)で26匹を釣り上げた。「皆さんとお話ししながら、ちょいちょいサオを出してました」。
小学生のころから海、淡水問わず釣りは何でもやってきた。釣り番組も時折出演し、ルアーのジギングや大物釣りでファイトを見せている。
今回はオモリを小突いて誘いを入れたり、底をズル引きしては止めて待って合わせるなど、技術を駆使。「キスのいいアタリを楽しめました。また釣りちゃんに参加したいです」と笑顔を見せていた。
■昨夏から復調気配 東京湾シロギス概況
石井船長によると、「昨年の夏前あたりからシロギスは数が出始めた」という。20センチ前後と型もまずまずで、冬でも深場で途切れずに続いている。「1回少し落ちるはずの食いが落ちなかった。水温が高めに推移しているのがかえっていい影響になっているのでは」と分析する。
それまではキスがパタッと釣れなくなった。誘いなどで技術を要するうえ、タチウオやLT(ライトタックル)アジ、マダコ、マゴチ、ルアーで狙うシーバスやサワラなどが活況になった。しばらく鳴りをひそめていたが、明らかに復調気配だ。
シロギスは初夏から秋口にかけて浅場に入ってくる。12~15センチ程度のピンギスが食うようになれば、数が伸びる。そんななかでブルブルッと大きなアタリがあったり、グーンとサオ先が引っ張り込まれる。道糸を巻き上げると500円玉大の太さで、25~28センチの「ヒジタタキ」(ハリスをつかんだ時に尾がヒジをたたくほどの大きさという意味)が食ってくる時もある。そうなれば、シーズン最盛期となる。
天ぷらやフライはもちろん、大きいものは刺し身や昆布締め、糸造りにもできる。ワサビじょうゆだけでなく、藻塩、コチュジャン、辛みそなどと一緒に食べてもうまい。
◆ゼロテン 糸張らず緩めず
オモリを海底に着け、道糸を張らず緩めず(テンションゼロの状態)に保つことで、極小のアタリを柔らかい穂先で可視化する釣りの技術。穂先の動きはもちろん、道糸が横走りする動きなどでも針がかりを判断する。シロギスだけではなく、マルイカ、イシモチ、カワハギなど多くの対象魚に応用されている。
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