産卵が終わり、食いが復調してきた良型ブラックバスの数釣りを楽しもうと滋賀・琵琶湖へ先日、出掛けた。大津市小野の「ウエストマリーナオリーブ」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)のレンタルバスボートで早朝から出船。南湖を中心にネコリグのリフト&フォールでバイトを誘い、ロングステイで41~52センチを7匹キャッチした。細いラインを使ったライトタックルでのやり取りはスリル満点だった。 【日刊FPC・兼松伸行】

 ウイードが伸び始めたばかりのこの時期は超ライトタックルでのネコリグが面白い。さすがにロクマルバスは期待出来ないが、40~50センチの数釣りが楽しめる。

 筏のチヌ釣りでいうところの落とし込みで攻めた。生き餌がルアーに変わっただけで、魚に違和感を与えないていねいな誘い、わずかなアタリも逃さないラインさばき、合わせのタイミングはチヌ釣りと同じだ。

 この日のヒットパターンはリフト&フォール。産卵後で活性が低いバスに口を使わせようとスローなアプローチを心掛けた。メインのポイントは南湖の木の浜沖、赤野井沖のカナダ藻エリア。水深は3~4メートルでボトムはフラット。ほどよい濁りが入っていて、いかにも釣れそうな感じだった。

 1・1グラムの軽いネイルシンカーでゆっくりとワームをフォールさせ、バスにアピール。藻の上で長めのステイ(10秒以上止める)を繰り返すと良、大型がコンスタントに反応してきて、41~52センチを5匹仕留めた。

 アタリの取り方は、ラインに変化が出ると、竿先を下げてアタリを消し、次に手元まで違和感を感じる食い込みのアタリでフッキングに持ち込んだ。チヌの微細なアタリに比べると、格段に反応が大きいので見逃すことは100%ない。

 この釣りのヒット率を上げるには、4ポンドの極細ライン、海釣り用のシラサエビ専用針を使った超ライトリグが必携アイテム。特にフックが重要。アイ付きではなく、耳がある針(外掛けのまくら結び)を使うことで、ラインの結束強度を高め、細軸の鋭い針先がバスの口元を確実にとらえる。

 朝一番には実績が高いオリーブ前の消波ブロックや浮き魚礁周りを小さなアクションを入れながらのズル引きで探り41、51センチもキャッチした。バスの中には産卵後の荒食いを始めた魚もいて引きが強く、ラインを引き出す好ファイトを堪能。筏釣りで培った理論×バステクのハイブリッド釣法でデカバスの食いを引き出し満足のいく釣行だった。

 【今後の見通し】水温が上がってくるとバスの活性がぐんと上がり、釣り方のバリエーションも広がって面白くなる。夏場へ向けてウイードも茂ってくるので、エビ藻をラバージグで探ったり、カナダ藻ドームを重めのテキサスリグで攻めるパンチングでビッグバスが期待できる。また、藻の上でフロッグなどを引くトップウオーターゲームも楽しみだ。ウエストマリーナオリーブの釣果表を参照し、スタッフにアドバイスをもらうと釣果アップにつながる。

 【問い合わせ】ウエストマリーナ・オリーブ電話番号 077・594・5739。レンタルボート料金は力丸2馬力(免許不要、範囲限定)1人6500円~。9・9~30馬力(セル、ライブウェル付き)1人1万1000円~。バスボート1人2万3000円(2人は2万6000円)、燃料別。要予約(午後5時まで)営業時間は午前5時~午後5時半まで(季節によって変更あり)。

 【交通】JR湖西線・小野駅下車、徒歩約5分。車は名神高速の京都東ICを出て、国道161号を北上。琵琶湖大橋交差点をすぎ、県道558号へ入り、小野の信号を右折、同店へ。